日常からアウトドアシーンまで対応するコンパクトSUVの電気自動車
EX30はボルボ車で最小で、かつ電気自動車のみのBセグメント車だ。2023年に発表され、日本でも同年11月に発売された。2025年8月の一部仕様変更と同時に、クロスオーバーSUVタイプのEX30 クロスカントリーが加わった。いまやボルボ車の多くのモデルにラインナップされるクロスカントリーは、ステーションワゴンの実用性とSUVのような走破性を兼ね備えたモデルとして、世界的に人気を集めている。
基本ボディはEX30と共通だが、フロントマスクやテールゲートなどをダークカラーで仕上げ、フロントバンパーにはスウェーデンでいちばん高いケブネカイセ山の緯度と経度を入れた地形図をモチーフにしたアートワークが入る。さらに、厚みのあるバンパーやホイールアーチがアウトドアテイストを高めている。
インテリアは基本的にEX30と変わらない、スカンジナビアのミニマリズムを表現し、ダッシュボード中央に14.3インチのモニターのみを配したシンプルなもの。シート地にはリサイクル素材やバイオ素材をブレンドし、専用のカラーコーディネーションも取り入れた。
パワートレーンは前後に2モーターを搭載する4WDで、システム最高出力は428psを発生。WLTC航続距離は500km。専用大径ホイールや19インチタイヤの採用で最低地上高はEX30より20mm上げた195mmとして悪路走破性を高めている。
ボルボらしい安全装備も最先端のものを採用し、インフォテインメントシステムには他ボルボ車と同様にGoogleを搭載し、さまざまなアプリに対応する。エントリーグレードなどバリエーションを拡大し、このクロスカントリーも設定したEX30シリーズを中核に、ボルボは日本におけるさらなる電動化を進めていく。
ボルボ EX30クロスカントリー ウルトラ ツインモーター パフォーマンス 主要諸元
●全長×全幅×全高:4235×1850×1565mm
●ホイールベース:2650mm
●車両重量:1880kg
●モーター:交流同期電動機×2
●最高出力:前115kW(156ps)/6000-6500rpm、後200kW(272ps)/6500-8000rpm
●最大トルク:前200Nm(20.4kgm)/5000rpm、後343Nm(35.0kgm)/5345rpm
●バッテリー総電力量:69kWh
●WLTCモード航続距離:500km
●駆動方式:4WD
●タイヤサイズ:235/50R19
●車両価格(税込):649万円