2025年9月30日、ホンダ・レーシング(HRC)は、スポーツランドSUGOで2026年SUPER GTシリーズに参戦予定の新型GT500マシンのプロトタイプを初公開し、翌10月1日にはスポーツランドSUGO本コースでシェイクダウン(初走行テスト)を行った。ベース車両は9月5日に発売された「プレリュード」で、ホンダの各チームはシビックタイプR GTに代わって、このプレリュードGTで2026年SUPER GTシリーズを戦うことになる。
大きなトラブルもなく順調にシェイクダウンを完了
初披露の翌日には、サーキットでシェイクダウンの模様も公開。当日はSTANLEY TEAM KUNIMITSUのドライバーである山本尚貴と牧野任祐の2名が参加し、午前9時30分から2時間の予定でテストが行われた。
ところが、直前に土砂降りの雨となり、コースがヘビーウエットになったため、いったん走行を見合わせることに。その後、やや雨脚が弱くなったところでいよいよコースイン。まず牧野任祐がステアリングを握り、初期チェックを終えた後、3〜5周前後のラップを繰り返しながら、さまざまなパーツやセッティングを試しつつ、順調に24周ほど周回した。
その後、路面がまだ濡れている中、山本尚貴にドライバー交代し、さらに10周ほど周回した。予定された2時間のセッションで、大きなトラブルやアクシデントは見られず、予定より周回数は少なかったものの、まずは順調にシェイクダウンを終えた。
なお、この日は午後も2時間の走行が予定されていたが、天候が悪化し快復の見込みがないため午後のテストはキャンセルされている。
今回公開された「プレリュードGT」は、今後2026年開幕に向けてさらに開発が進められていくことになる。

スポーツランドSUGOに姿を見せたSUPER GTシリーズ GT500マシン「プレリュードGT」のプロトタイプ。2026年シーズン参戦に向けて、栃木県にあるHRC Sakuraで開発が進められてきた。

スポーツランドSUGOに姿を見せた時には快晴だったが、シェイクダウンが行われた当日はあいにくのウエットコンディションとなった。それでも順調に初期テストを終えた。