400万円を切る、輸入Bセグの新基準

バイオスキン×ファブリックのコンビシートはスポーティな形状でドライバーを包み込む。腰痛持ちの筆者はドライブ時、シートにその日一日の運命を左右されてしまうが、この新しいシートは感触もサポートも良かった。
約150kmを走行した今回、燃費は気にせず走ったにもかかわらず、オンボード計は4.7L/100km(約21.2km/L)を表示。WLTCモード燃費25.4km/Lに迫る優秀な実測値だ。腰痛持ちの筆者が無傷でドライブを終えられたのも、シートと足まわりの完成度の高さを証明している。
新型は1.3Lターボが無くなり、フルハイブリッドの「エスプリ アルピーヌ フルハイブリッド E-TECH」1グレード構成となったが、先進の運転支援システムはもちろん、360度カメラやBOSEサウンドシステム(9スピーカー)まで標準装備され、車両価格は400万円を切る。加えてエコカー減税(13万4800円)も受けられるため、コストパフォーマンスは非常に高い。
Bセグメントの輸入車ハイブリッドとしてはライバル不在。同じプラットフォームを使う日産ノートオーラを国産の比較対象に挙げられるが、ルーテシアのデザイン性とスポーティな走りは、個性派コンパクトを求める人や、プレミアムセダンからのダウンサイザーにも刺さるはず。フランス車らしい感性を極め、ルーテシアは再び、このクラスのベンチマークとなる存在に返り咲いた。
ルノー ルーテシア エスプリ アルピーヌ フルハイブリッド E-TECH主要諸元
●全長×全幅×全高:4075×1725×1470mm
●ホイールベース:2585mm
●車両重量:1300kg
●駆動方式:FF
●エンジン:1.6L 直4DOHC
●最高出力:69kW(94ps)/5600rpm
●最大トルク:148Nm(15.1kgm)/3200rpm
●燃料・タンク容量:プレミアム・42L
●メインモーター最高出力:36kW/1677-6000rpm
●メインモーター最大トルク:205Nm/200-1677rpm
●サブモーター最高出力:15kW/2865-10000rpm
●サブモーター最大トルク:50Nm/200-2865rpm
●トランスミッション:電子制御マルチモードドッグクラッチAT
●タイヤサイズ:前後205/45R17
●車両価格(税込):399万円