F1やル・マンで培ったマクラーレンのDNAは市販車にも息づく。そんなマクラーレンの現在の市販モデルを一度に体験できる時がやってきた。なんとも贅沢な試乗会である。快適性と俊敏さを備えたGTS、圧倒的な軽さとパフォーマンスを誇る750S、そして電動化の未来を示すPHEVアルトゥーラを一度に体験。ブランドの現在と次章を探った。(写真:永元秀和)
挑戦と革新の系譜は、再びサーキットへ
2027年、マクラーレンはLMDhハイパーカーでFIA世界耐久選手権(WEC)に再参戦すると発表した。同時に「PROJECT: ENDURANCE」も公表。これはマクラーレン・オートモーティブとマクラーレン・レーシングが共同で、2027年投入予定のLMDhと並行してサーキット走行可能なカスタマーカーを開発するものだ。
「私たちにとって新たな、そして非常にエキサイティングな章の始まりを意味します。1995年に初挑戦でル・マンを制した歴史とともに、再びこの舞台へ戻れることを誇りに思います」と、マクラーレン・レーシングのザック・ブラウンCEOは語る。
挑戦と革新をモータースポーツからロードカーへ、そして再びレースの舞台へ。マクラーレンが繋ぐDNAは今も昔も変わらない。

ホテルインディゴ軽井沢を舞台に、750S、GTS、アルトゥーラとマクラーレン現行ラインナップを乗り継ぐというなんとも贅沢な試乗会となった。このクルマのパフォーマンスを引き出せる全国のオーナーたちに嫉妬。