スバルは2025年10月29日、東京ビッグサイトで開催されているJapan Mobility Show 2025(以下、JMS)において、2台のパフォーマンス系コンセプトモデル「Performance-E STI concept」「Performance-B STI concept」と、新型BEV(バッテリーEV)「トレイルシーカー (日本仕様プロトタイプ)」を初公開した。

クラシック×最新技術でスバルの魂を現代に蘇らせたレオーネを出展

最後に紹介するのが、スバルブースで異彩を放っていた「1983 Subaru GL Family Huckster(ハックスター)」だ。1983年製Subaru GL Wagonをベースに、最新のテクノロジーを組み合わせ、スバルのDNAを感じる外観と圧倒的なパフォーマンスを両立するマシンとして蘇らせたモデルだ。

画像: 1983 Subaru GL Family Huckster:北米スバルのモータースポーツチームが製作したワンオフマシン。「Gymkhanaビデオシリーズ」でトラビス・パストラーナがドライブした実車。

1983 Subaru GL Family Huckster:北米スバルのモータースポーツチームが製作したワンオフマシン。「Gymkhanaビデオシリーズ」でトラビス・パストラーナがドライブした実車。

角張ったボディラインなど往年のワゴンらしい造形を残しながら、カーボンパネルやワイドフェンダー、巨大なリアウイングを装備し、内部には現行WRX STI用水平対向ターボエンジンを搭載。最高出力は862psを発生する。

クラシックとモダンパフォーマンスを融合させたこの一台は、“伝統を愉しみながら進化を続ける”というスバルの精神を具現化しており、今回の展示全体の象徴的存在といえる。

今回初公開されたモデルたちは、いずれもスバルの次世代展開戦略を映し出す重要な指標である。STIの2モデルが電動・内燃という2本柱を確立し、トレイルシーカーを核にSUV・BEV領域を拡大するという構図が見えた。

大崎社長が「安心できるからこそワクワクできる」という言葉をそのまま体現する狙いを、スバルはこの展示で明確に示した。

全体として、スバルがこのショーで示したのは、「変わらない価値を、変化する技術で支える」という明確な方向性である。安心と愉しさを核に、性能と冒険を並列化した今回の出展は、ブランド再定義の象徴といえる。

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