荷室は使いやすさと拡張性にこだわった
荷室も進化しています。奥行きは45mm、荷室高は30mm拡大されています。奥行きの拡大によりフル乗車状態でもベビーカーを縦に積むことができるようになったほか、5名乗車時でも中型スーツケース4個、ゴルフバッグ4個も積載できるようになりました。

荷室(5名乗車時)の積載例。ベビーカーを縦積みできる荷室の奥行きにこだわった。
後席背もたれを倒せば荷室床面はフラットになり、荷室長は1900mm程度を確保。これにより大抵の日本人男性であればとこになることが可能です。さらに後席ヘッドレストを前後逆に取り付けシートバックを倒すとちょうどいい高さの枕になります。さらに後席の頭上まで大型グラスルーフに覆われるため、夜空を見ながらの車中泊、といったこともできそうです。

後席フルフラットにしてヘッドレストを前後逆につけるとヘッドレストがちょうど良い枕になる。
発売は2026年中、フルハイブリッドは27年に追加予定

2.5L直4+モーターのMHEVが主力パワーユニットになる。2027年にはフルハイブリッドが加わる。
今回の取材会では基本的には内外装とインフォテインメント系の説明が主でパワートレーンに関する説明はありませんでした。ただし、すでに欧州仕様発表時に公開されている情報を整理すると、パワーユニットは2.5L直噴ガソリンエンジン+モーターのマイルドハイブリッド(e-SKYACTIV G 2.5)で6速ATが組み合わされます。現行型で人気が高かった2.2Lディーゼルターボは廃止され、新型CX−5には搭載されません。
ただし「SKYACTIV-Z」と呼ばれるフルハイブリッドが2027年に追加されるとのことで、これがディーゼルとガソリンエンジンのいいとこ取りをしたようなパワーユニットで、これまでのディーゼルターボユーザーの受け皿になることを目指しているとのことです。

日本では2026年中に発売予定。2027年には新パワーユニット「SKYACTIV-Z」搭載車も発売予定だ。
このように進化した新型CX-5は、2025年末の欧州発売を皮切りに日本などでは2026年中に発売される予定です。デザインや使い勝手といった部分は明らかに現行型を超えていると感じました。今回は走行性能に関する説明はごくわずかだったため、判断は難しいところですが内外装の質感や操作性では頭ひとつ抜けていて商品力は高い、そう感じさせる出来栄えでした。
(文:モーターマガジン編集部 小泉/写真:森 浩輔)
■マツダ 新型CX-5 FWD(欧州仕様) 主要諸元
●全長✕全幅✕全高:4690✕1860✕1695mm
●ホイールベース:2815mm
●タイヤサイズ:225/5R19(Homura、Centre-Line)
●エンジン:2.5L直4+モーター(マイルドハイブリッド)
●荷室容量:583L
●ヘッドルーム(前席/後席):1007/1020mm
●レッグルーム(前席/後席):1058/1012mm
●ニークリアランス(後席):131mm
●車両重量:1664−1687kg(17インチタイヤ装着車は1629kg)


