ヒットモデルの二代目となる三菱新型デリカミニは、デザイン、静粛性、乗り心地、装備のすべてが洗練された。人気の「デリ丸感」を継承しながら、軽クロスオーバーとしての総合力を大幅に向上。日常から週末の遠出まで頼もしい一台に生まれ変わった。発売日前日の時点で受注台数は1万台を超え、すでに「大ヒットの予感」が漂っている。(撮影:根本貴正)

場所や路面を選ばない4WDもある安心感

画像: Tに搭載される0.66L直3ターボエンジンは64ps/100Nmでパワーに不足はない。CVTとの組み合わせで巡航時は静か。急加速時にはさすがに回転上昇とともにエンジンサウンドは大きくなるが、気になるほどではない。

Tに搭載される0.66L直3ターボエンジンは64ps/100Nmでパワーに不足はない。CVTとの組み合わせで巡航時は静か。急加速時にはさすがに回転上昇とともにエンジンサウンドは大きくなるが、気になるほどではない。

走りはどうか。エンジンはマイルドハイブリッドを採用せず、ピストンのフリクション低減やトランスミッションのチューニングで滑らかな回転上昇と低燃費を追求。64psの最高出力と100Nmの最大トルクこそ先代と同じだが、静粛性を中心に全体の洗練度がワンランク上がった印象を受けた。

静粛性向上には、フロントウインドウの特殊遮音フィルムガラス、ドアの二層遮音シート、シーリング追加など細かな改良が効いているという。同乗したカメラマンと前後に乗ってみると、前後席での会話がより自然に感じられた。このあたりはファミリー層であれば後席に子供を乗せる機会も多いだけによく考えられている。

足まわりはカヤバ製プロスムースダンパーを採用し、先代より減衰力を最適化。高剛性スタビリンクやベアリング、ブッシュ位置の見直しにより、ふらつきが抑えられ、しっとり落ち着いた乗り心地になった。街乗りからワインディングロードまで試したが、コーナーが続く場面でもハンドル操作に対して素直に応じ、安定感は上々だ。

デリカミニといえば4WDの販売比率が高いことで知られるが、専用チューニングの足まわりと大径タイヤが走りの質をしっかり底上げしていると感じた。そこにマイパイロットやeアシストの運転支援が加わることで、軽自動車ながら「遠くへ走りに行きたくなる」モデルに仕上がっている。

今回のフルモデルチェンジで大幅に商品力をアップしたデリカミニ。二代目になっても、あの「デリ丸感」=相棒感は健在どころか増している。きっとこのクルマとなら、また家族の思い出がひとつ、ふたつと増えていくはずだ。

画像: 試乗会開催時のタイミングは紅葉真っ盛り。会場周辺も綺麗に紅葉していた。デリカミニは快適な室内空間と走り、そしてやんちゃな見た目と相棒感で、ちょっと遠くまで足を伸ばしたくなる軽自動車でもある。

試乗会開催時のタイミングは紅葉真っ盛り。会場周辺も綺麗に紅葉していた。デリカミニは快適な室内空間と走り、そしてやんちゃな見た目と相棒感で、ちょっと遠くまで足を伸ばしたくなる軽自動車でもある。

三菱デリカミニ T プレミアム DELIMARU パッケージ 4WD主要諸元

●全長×全幅×全高:3395×1475×1815mm
●ホイールベース:2495mm
●車両重量:1040kg
●エンジン:直3 DOHCターボ
●総排気量:659cc
●最高出力:47kW(64ps)/5600rpm
●最大トルク:100Nm(10.2kgm)/2400−4000rpm
●トランスミッション:CVT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:レギュラー・27L
●WLTCモード燃費:17.8km/L
●タイヤサイズ:165/50R15
●車両価格(税込):290万7300円

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