ヒットモデルの二代目となる三菱新型デリカミニは、デザイン、静粛性、乗り心地、装備のすべてが洗練された。人気の「デリ丸感」を継承しながら、軽クロスオーバーとしての総合力を大幅に向上。日常から週末の遠出まで頼もしい一台に生まれ変わった。発売日前日の時点で受注台数は1万台を超え、すでに「大ヒットの予感」が漂っている。(撮影:根本貴正)

デリカミニ、大ヒットの理由はどこにあったのか

画像: 新型デリカミニを真横から見ると、Aピラーの角度が起きていることがよく分かる。便利な両側電動スライドドアには足で開閉できるキックセンサーがオプションで用意されている。

新型デリカミニを真横から見ると、Aピラーの角度が起きていることがよく分かる。便利な両側電動スライドドアには足で開閉できるキックセンサーがオプションで用意されている。

初代デリカミニは2023年5月のデビューだったため、わずか3年足らずでのフルモデルチェンジに驚いた人も多いだろう。実は先代は完全新設計ではなく、2020年登場のeKクロス スペースを大幅改良した派生モデル。とはいえ、その人気ぶりは記憶に新しく、販売面でも成功を収めたモデルである。

ヒット要因のひとつは、やはりキャラクター「デリ丸」とキャッチーなCMだろう。とくにファミリー層、なかでも奥さんや子供たちの心をつかんだ。しかし、それはあくまで後押しのひとつに過ぎない。その本質は「クルマそのものの良さ」だったことを強調しておきたい。

Motor Magazine誌でも2024年5月号でマンスリーレポートとして先代のデリカミニを約1か月間使用させてもらったが、後席サンシェード、サーキュレーター、テーブル、ハンズフリー電動スライドドアなど、日常使いに寄り添った装備の秀逸さに何度も助けられた。実際、家族4人で使ってみたことで、人気の理由を身体で理解した覚えがある。

画像: Motor Magazine 2024年5月号では長期テストも開始。当時の印象は「三菱デリカミニに約1カ月間乗ってみたら、販売好調な理由がよく分かった。けれど・・・別れ際に少し悲しい気持ちになったワケ」をご覧あれ。

Motor Magazine 2024年5月号では長期テストも開始。当時の印象は「三菱デリカミニに約1カ月間乗ってみたら、販売好調な理由がよく分かった。けれど・・・別れ際に少し悲しい気持ちになったワケ」をご覧あれ。

別れの日が近づくにつれ、長らく試乗していた私自身も寂しさすら覚えたのも事実。当時2歳だった長女も「デリ丸」がお気に入りで、いまだに「デリ丸」のぬいぐるみを肌身離さず持ち歩いている。

そんな魅力的なモデルの二代目だけに期待は大きかった。外観は一見すると大きく変わっていないように見えるが、ヘッドライトは大型化され「目力」が強調されている。愛らしさに「やんちゃ感」が加わり、少しだけお兄さんになったような印象だ。

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