目指すは「究極のオールラウンダー」

CR-V RSブラックエディション。ドアハンドルやロアーガーニッシュなどをピアノブラックとしてRSと差別化。
CR-Vは、ホンダのCセグメントSUVだ。初代は1995年に発売され、2025年8月にはグローバル累計販売台数1500万台を突破した。ホンダで最も売れているクルマが、CR-Vなのだ。6代目となる新型は北米やアジアで2022年から発売されており、日本でも充電可能な燃料電池車のCR-V e:FCEVが2024年からリース販売されている。
新型CR-Vのグランドコンセプトは「感動 CR-V」。「SUVだから」という妥協を一切排除し、相反する価値である快適性・走行性・ユーティリティ・ドライバビリティを徹底的に磨き上げ、ユーザーの感動を生むオールラウンダーを目指した。
サイズは、全長4700×全幅1865×全高1680mm(FF車)。先代より95mm長く、10mm幅広く、全高は同じ。ホイールベースは2700mmで、先代より40mm延長された。荷室容量は586Lと先代より89Lもアップし、リアシートは190mm前後スライドして8段階のリクライニングも備え、ライフスタイルに応じて変わる荷物に対応できる使いやすさを追求している。

スポーティさとユーティリティを両立したRSのインテリア。RSブラックエディションは加飾の色が少し異なる。
パッケージングでは、街中でも山道の運転でも安心感のあるアイポイントとドライビングポジション、気軽に乗り降りしやすいヒップポイントの高さなど、CR-VのDNAともいえる価値を踏襲している。ハンドル角度は先代の28度から25度に寝かせ、安心して運転を楽しめ、ほとんどの体型の人が操作しやすい運転姿勢を実現した。
エクステリアデザインは、よりCR-Vらしい、力強いシルエットに進化した。水平基調のシンプルな造形の中に、力強さと洗練・上質・大人らしさを凝縮して表現した。進行方向へと無意識に視線を誘導する断面や造形、運転時に車両感覚をつかみやすく感じるフロントフードや、ノイズレスで開かれた視界を提供する。また、CR-Vの象徴である縦型リアコンビランプを踏襲しながら、リッドランプやナンバープレートの位置を上方には位置して、上質感とどっしりとした安定感を高い次元で両立した。


