3シリーズは2度目のマイナーチェンジを実施
プレミアムDセグメントの中軸ともいえるBMWの3シリーズは、2024年G20系としては2度目のマイナーチェンジを受けている。が、それは大掛かりなものではなく、外観は2022年時のLCIで施された意匠を受け継ぐものだ。
内装はハンドルがフラットボトム化され、空調の吹出口が風向をトグル操作するタイプに変更されるなど、最新世代のBMWに共通した変更も窺えるが、2枚の液晶を繋げたカーブドディスプレイに収まるインフォテインメントシステムのOSは最新世代の9ではなく従来の8を進化させた8・5への進化にとどまるほか、iDriveの物理コントローラーも残されるなど、前世代からの名残りを感じるポイントも少なからずある。

2019年にデビューした現行3シリーズは、2度目のLCI(ライフサイクルインパルス)が行われたばかり。最小限の変更にとどまるが、エクステリアでは新意匠のホイールが設定されたほか、インテリアは主にインパネまわりのデザインが新しくされるなど、いまなお進化は続けられる。
多様なバリエーションを持つ3シリーズだが、取材車はA5と合わせる意味合いもあって320iと、これまたポピュラーな選択肢となった。ちなみにもっとも売れているのは320d、つまりディーゼルモデルである。
その3シリーズ、当然ながらA5に対すればひと回りは狭く、とくに後席の居住性についてはセグメントを違える感もあるが、そのぶん日常的な場面での取り回しは明らかにコンパクトでストレスフリーだ。単に寸法的な問題だけではなく、車両と着座位置の関係や後輪駆動ならではの挙動感もそう思わせる一因なのだと思う。

2022年のLCIより採用されたカーブドディスプレイだが、新型ではさらに進化を果たした。具体的にはiDriveに小変更が加えられ、新しいホーム画面、より直感的なインターフェース、改善されたメニュー構造、カスタマイズ可能なウィジェット バー、シンプルになったエアコン制御などが採用された。
320iが搭載するB48系の2L直4ターボはすでに熟成極まる域に達するが、184ps/300NmのアウトプットはA5と同様、車格に対してのバランスが見事に整っている。ひたすら回して吠えさせるような扇動感は控えめだが、トップエンドまでシュッと吹け上がる感覚はブランドスローガンの片鱗がみてとれた。



