保守的に思えるトヨタだが、じつはトヨタの歴史はチャレンジの歴史でもあった。時代の先を行き過ぎたクルマから、一体どうした? と首をかしげたくなるクルマまで、トヨタのチャレンジを改めて俯瞰してみる。第7回は、「カロゴン」こと、カローラ ツーリングワゴンだ。(ホリデーオート2017年12月号より)

カローラ ツーリングワゴンは、まさに羊の皮を被った狼だった。

画像: 外観はおとなしいワゴンながら、加速はハンパなかった(写真はマイナーチェンジ後の最終モデル)。

外観はおとなしいワゴンながら、加速はハンパなかった(写真はマイナーチェンジ後の最終モデル)。

トヨタの「やり過ぎ」の元祖は、1972年3月に登場したTE27 レビン/トレノだろう。2代目カローラ/スプリンターのボディにセリカ1600GTの心臓部である2T-G型DOHCエンジンを移植してしまったのだから。

以来、カローラ系にはレビン/トレノ以外にも高性能DOHCエンジンを搭載するGTグレードが設定されてきた。とはいっても、それはセダンやクーペ(2ドアハードトップ含む)での話だった。

画像: カローラ ツーリングワゴンBZツーリングに搭載された4A-G型 5バルブDOHCエンジン(写真はカローラGT)。

カローラ ツーリングワゴンBZツーリングに搭載された4A-G型 5バルブDOHCエンジン(写真はカローラGT)。

ところが、「カロゴン」と親しまれていたツーリングワゴンにもシリーズ中、唯一のDOHC搭載車があった。しかも5バルブ! それが7代目カローラ・シリーズ(ワゴンとしては3代目)のマイナーチェンジで1996年5月に登場したツーリングワゴンBZツーリングだった。

画像: 専用のホワイトメーターを採用。デビュー翌年にはMTは6速化された。

専用のホワイトメーターを採用。デビュー翌年にはMTは6速化された。

前述のとおり5バルブ化された4A-Gは無鉛プレミアム仕様で165psを発生。すでにレビン/トレノ(AE101)では91年から搭載が始まっていたが、コンパクトなツーリングワゴンに本格スポーツエンジンが載ったのはこれが初めてだった。

4輪ディスクブレーキ、専用のスポーツシート、ホワイトメーターなど、レビンの走りにワゴンの実用性を与えた意欲作だった。96年には専用3本スポークステアリングに変更され、さらにマニュアルミッションが6速化されるなどスポーティ度を増した。

画像: もちろん、ワゴンとしての実用性の高さは犠牲になってはいなかった。

もちろん、ワゴンとしての実用性の高さは犠牲になってはいなかった。

2000年に後継のフィールダーに移行したのに伴い、ワゴンのスポーツモデルはより洗練された1.8Lの2ZZ-GE車に継承された。(文:ホリデーオート編集部)

画像: 写真はマイナーチェンジ語の最終モデル。「カロゴン」の愛称で人気があった。

写真はマイナーチェンジ語の最終モデル。「カロゴン」の愛称で人気があった。

カローラツーリングワゴンBZツーリング(5速MT) 主要諸元

●全長×全幅×全高:4265×1685×1455㎜
●ホイールベース:2465㎜
●重量:1100kg ~
●エンジン型式・種類:4A-G・直4DOHC
●排気量:1587cc
●最高出力:165ps/7800rpm
●最大トルク:16.5kgm/5600rpm
●10モード燃費:12.6km/L
●燃料・タンク容量:プレミアム・50L
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:185/60R14
●価格(当時):180万5000円~

画像: トヨタのやり過ぎた傑作車たちは、ホリデーオート2018年12月号にも掲載されています。

トヨタのやり過ぎた傑作車たちは、ホリデーオート2018年12月号にも掲載されています。

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