サファリラリーも制したタフネスマシン、ブルーバードSSS
「ダットサン・ブルーバード 1600SSS(510型 1967年8月発売)」
![画像: 68年に追加された2ドアクーペ。流れるウインカーも採用されていた。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2019/03/07/ef5e3adaf96198c5728d044e00df859e8077a59f_xlarge.jpg)
68年に追加された2ドアクーペ。流れるウインカーも採用されていた。
1967年8月、ダットサン(当時は車種によってニッサンとダットサンを使い分けていた)・ブルーバードの3代目である510型が発売された。日産で初めて前ストラット/後セミトレの4輪独立懸架を採用。エンジンも新開発のL型SOHCと、すべてを一新した意欲作だった。
![画像: コクピットは簡素としか言えないが、現代のクルマにはない余分なものを排除した潔さを感じる。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2019/03/07/212be3840b54a6a941b33162820dfe092e1bf623_xlarge.jpg)
コクピットは簡素としか言えないが、現代のクルマにはない余分なものを排除した潔さを感じる。
「スーパーソニックライン」と称する直線基調のスタイリング、三角窓のないフロントドアガラスなど、当時としては斬新なもので、日本だけでなく北米市場でも人気を集めた。
トップグレードは、ここで紹介する1.6LのL16型直列4気筒SOHCを搭載したSSS(スーパー・スポーツセダンの略称)だ。
![画像: 超音速旅客機をイメージした「スーパーソニックライン」を謳ったスタイリング](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2019/03/07/e6eb8c8a2004dc34af586e166fa448a65e3b1d59_xlarge.jpg)
超音速旅客機をイメージした「スーパーソニックライン」を謳ったスタイリング
SSSは国内外のラリーに積極的に参戦し、1970年のサファリラリーでは総合/チーム優勝の2冠を達成して「ラリーの日産」の名を世界に轟かせた。
68年には2ドアクーペを追加。スポーツカーとは呼び難いクルマだが、スーパー・スポーツセダンの名に恥じないパフォーマンスを発揮した。
![画像: 510ブルーバードは国内外のラリーで活躍した。写真は1970サファリラリーの総合優勝車。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2019/03/07/25ab9f3ea4f8ae327b6cc66427bf35174455b20b_xlarge.jpg)
510ブルーバードは国内外のラリーで活躍した。写真は1970サファリラリーの総合優勝車。
ブルーバード1600SSS(1967年) 主要諸元
●全長×全幅×全高:4120×1560×1400mm
●ホイールベース:2420mm
●車両重量:915kg
●エンジン・型式:直4SOHC・L16
●排気量:1595cc
●最高出力/最大トルク:100ps/13.5kgm
●サスペンション前/後:ストラット/セミトレーリングアーム
●発売時価格:75万5000円
![画像: 1960年代の国産スポーツカーについては、ホリデーオート2019年2月号でも紹介しています。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2019/03/07/0a9f3f6fea37f5f5bec803aab7531774d8f50e48_xlarge.jpg)
1960年代の国産スポーツカーについては、ホリデーオート2019年2月号でも紹介しています。