いよいよ「令和」の時代が始まった。そこで、平成の時代に誕生した記憶にとどめておきたいスポーツカーたちを、図鑑風に紹介しておこう。今回は、2代目マツダ・ロードスター(NB型)だ。

リトラクタブルライトは廃止したが、キープコンセプトで走りとデザインの良さが光る

「マツダ・ロードスター(NB6C型:1998年1月発売)」

画像: ヘッドランプは固定式になったが、プラットフォームやパワートレーンなどは先代をほぼ踏襲している。

ヘッドランプは固定式になったが、プラットフォームやパワートレーンなどは先代をほぼ踏襲している。

大人気となった初代のNAロードスターの後を継ぐ重責を担ったのが、1998年に発表されたNBロードスターだ。

エクステリアはリトラクタブルヘッドランプが廃止されるなどの変更があったが、プラットフォームやパワートレーンはほぼ先代を引き継いだかたちだ。

画像: 写真の1.6L仕様は5速MTを、1.8L仕様は6速MTを組み合わせた。フィーリングは1.6Lが勝るとも言われた。

写真の1.6L仕様は5速MTを、1.8L仕様は6速MTを組み合わせた。フィーリングは1.6Lが勝るとも言われた。

エンジンは1.6Lと1.8Lの直4DOHC(NB8C型)がチョイスできたが、双方とも吸排気系の改善などにより出力とトルクが向上した。

1.6Lエンジン車は5速MTだったが、1.8Lエンジン車には6速MTが採用された。また。MT車のリアデフにはトルセンLSDを選ぶこともできた。

サスペンションもNAから引き続きダブルウイッシュボーンを採用した。ただし、主要部位の剛性アップや構造変更などのチューニングを施し、応答性と路面追従性を高めている。2000年のマイナーチェンジでは、エンジン出力向上や、ボディ剛性の強化も図られている。

画像: NAのコクピットはクラシカルな面もあったが、NBでは現代的に洗練。それでもドライビングポジションはNAとほぼ同一。

NAのコクピットはクラシカルな面もあったが、NBでは現代的に洗練。それでもドライビングポジションはNAとほぼ同一。

03年にはNBロードスターをベースとした2シータースポーツクーペ、「ロードスター クーペ」が発売された。これはマツダE&Tによって、ハンドメイドでモデリングし、CAD技術でデザインを仕上げたもの。車体構造から見直しを図り、ボディ剛性アップしながら重量増を約10kgに抑えている。

画像: オープンをクーペにするとスタイルが破綻する場合があるが、数少ない成功例とも言えるのが、このロードスタークーペだ。

オープンをクーペにするとスタイルが破綻する場合があるが、数少ない成功例とも言えるのが、このロードスタークーペだ。

ロードスター スペシャルパッケージ(1998年)主要諸元

●全長×全幅×全高:3995×1680×1235mm
●ホイールベース:2265mm
●重量:1020kg
●エンジン型式・種類:B6ZE[RS]型・直4 DOHC
●排気量:1597cc
●最高出力:125ps/6500rpm
●最大トルク:14.5kgm/5000rpm
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:185/60R14
●価格:196万円

画像: 平成スポーツカー図鑑は、ホリデーオート2019年4月号でも紹介しています。

平成スポーツカー図鑑は、ホリデーオート2019年4月号でも紹介しています。

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