いよいよ「令和」の時代が始まったが、「平成」の時代に誕生した記憶にとどめておきたいスポーツカーたちを、図鑑風に紹介しておこう。今回は、第2世代に進化したGD系インプレッサSTiだ。

EJ20ターボの飛躍的進化を実現した、GD系インプレッサSTi

「スバル・インプレッサWRX STi(GDB型:2000年10月発売)」

画像: 写真の初期型は「丸目」だが、マイナーチェンジで「涙目」「鷹目」とヘッドライト形状が変わる。

写真の初期型は「丸目」だが、マイナーチェンジで「涙目」「鷹目」とヘッドライト形状が変わる。

標準車のインプレッサがフルモデルチェンジしてから約2カ月後の2000年10月、GDB型インプレッサWRX STIは登場した。

ボディタイプはセダンとスポーツワゴンの2種が設定され、エンジンはスバル車として初めて吸気側に可変バルブタイミング機構(AVCS)を採用したターボ付きのEJ20を搭載。これに6速MTが組み合わされる。

翌年12月には吸入エアを効率的に冷却するインタークーラーウオータースプレーや軽量化のため板厚を薄くしたガラスを採用するなど、競技での使用を前提としたタイプRA スペックCも追加された。

画像: STiはセダンのWRXとタイプRA、そしてスポーツワゴンSTi(写真)の3機種に整理された。基本メカニズムはセダンと共通。

STiはセダンのWRXとタイプRA、そしてスポーツワゴンSTi(写真)の3機種に整理された。基本メカニズムはセダンと共通。

2002年11月に最初のマイナーチェンジを行い、不評だった丸型のヘッドライト形状を「涙目」に変更。STiはエキマニの等長等爆化やツインスクロールターボの採用でトルクを39.2から40.2kgmに高めて、尋常でない加速性能を得た。

画像: EJ20ターボエンジンは、低回転ではトルクが薄いが、4000〜8000rpmで爆発的な吹け上がりを見せた。

EJ20ターボエンジンは、低回転ではトルクが薄いが、4000〜8000rpmで爆発的な吹け上がりを見せた。

2005年6月に2度目のマイナーチェンジを行い、当時スバルが積極的に採用を進めていたスプレッドウイングスグリルに変更した。

2006年には320ps/44.0kgmを発生する強化型EJ20を積むS204が、同年11月には同じエンジンを積むGD系最強のスペックC タイプRA-Rが発売された。

画像: ステアリングはMOMO製の本革巻き4本スポーク。メーターパネルは、STiロゴ入りの大型タコメーターを中央に配置。

ステアリングはMOMO製の本革巻き4本スポーク。メーターパネルは、STiロゴ入りの大型タコメーターを中央に配置。

インプレッサWRX STi(2000年)主要諸元

●全長×全幅×全高:4405×1730×1435mm
●ホイールベース:2525mm
●重量:1430kg
●エンジン型式・種類:EJ20型・水平対向4 DOHCターボ
●排気量:1994cc
●最高出力:280ps/6400rpm
●最大トルク:38.0kgm/4000rpm
●トランスミッション:6速MT
●タイヤサイズ:225/45ZR17
●価格:319万8000円

画像: 平成スポーツカー図鑑は、ホリデーオート2019年4月号でも紹介しています。

平成スポーツカー図鑑は、ホリデーオート2019年4月号でも紹介しています。

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