平成スポーツカー図鑑も佳境に入り、いよいよ現行型が登場することになった。今回は、Fモデル唯一のセダンとなったレクサス GS Fだ。(ホリデーオート2019年4月号より)

“F” 唯一のセダンながら、一般道からサーキットまで幅広く楽しめる

「レクサス GS F(URL10型:2015年11月発売)

画像: 2018年5月の一部改良では、ブラインドスポットモニター(BSM)を標準設定し、安全運転支援機能を強化した。

2018年5月の一部改良では、ブラインドスポットモニター(BSM)を標準設定し、安全運転支援機能を強化した。

画像: テールパイプはIS FやRC Fと同様に左右の4本出し。トランクリッドには小ぶりだがリアスポイラーも備わる。

テールパイプはIS FやRC Fと同様に左右の4本出し。トランクリッドには小ぶりだがリアスポイラーも備わる。

2014年の春に「IS F」の販売が終了したことから、セダンのFモデルが一時途絶えていたが、「日常からサーキットまで、誰もがシームレスに走りを楽しめる」という“F”のフィロソフィを幅広く展開するため、15年の秋にRCより実用性の高い4ドアスポーツセダンである「GS」に「F」モデルが追加設定された。

画像: 機能性と上質感が融合したインテリア。大型のパドルシフトを備え、操舵時もステアリングから手を離すことなく操作が可能。

機能性と上質感が融合したインテリア。大型のパドルシフトを備え、操舵時もステアリングから手を離すことなく操作が可能。

GS FのホイールベースはRC Fのそれよりも120mm長い2850mmであり、車両重量も40kg重い1830kgということもあって、RC Fに比べればその車両挙動は落ち着いた印象だ。とは言うものの、これはRC Fに比べればの話で、GS Fだって十分にスポーティに走れる。

画像: RC Fと同様にヘッドレスト一体型のスポーツシートを採用。カラーは写真のブラックのほか、4色から選ぶことができる。

RC Fと同様にヘッドレスト一体型のスポーツシートを採用。カラーは写真のブラックのほか、4色から選ぶことができる。

RC F同様に、後輪左右の駆動力を最適に電子制御するTVD(トルク ベクトリング ディファレンシャル)を装備する。

TVDは「スタンダード/スラローム/サーキット」の3モードを設定し、サーキットやワインディングでは腕に自信がある人なら、スポーツカーを追い回せる実力を持っていることは断言できる。

画像: 5LのV8エンジンは組み立て後に一基ずつ回転バランを調整し、自然吸気ならではのリニア感やレスポンスの良さを味わえる。

5LのV8エンジンは組み立て後に一基ずつ回転バランを調整し、自然吸気ならではのリニア感やレスポンスの良さを味わえる。

エンジンはRC Fと共通の2UR-GSE型 5L V8を搭載。これにダイレクトな加速を味わえる8速ATの8スピード SPDS(スポーツ ダイレクト シフト)を組み合わる。Mポジション選択時には最短0.1秒で変速し、本格的なスポーツ走行を楽しむことができる。

画像: 2018年5月の一部改良で、エモーショナルな外板色「ネープルスイエローコントラストレイヤリング」を設定している。

2018年5月の一部改良で、エモーショナルな外板色「ネープルスイエローコントラストレイヤリング」を設定している。

GS F(現行型)主要諸元

●全長×全幅×全高:4915×1855×1440mm
●ホイールベース:2850mm
●重量:1830kg
●エンジン型式・種類:2UR-GSE型・V8 DOHC
●排気量:4968cc
●最高出力:477ps/7100rpm
●最大トルク:530Nm/4800-5600rpm
●トランスミッション:8速AT
●タイヤサイズ:前255/35ZR19、後275/35ZR19
●価格:1118万5000円

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