欧州車に敢然と挑むヒュンダイi30

ヒュンダイi30は「アイサーティ」と発音する。昨年2007年6月にヒュンダイが自国と欧州市場へほぼ同時にリリースした新鋭モデルである。ライバルはずばりフォルクスワーゲンのゴルフ。このクラス、Cセグメントはゴルフを筆頭として優れたクルマがひしめきあう激戦区だ。欧州ならではの使われ方に順応できるクルマでないとたちまち撤退を余儀なくされる厳しいマーケットでもある。

ヒュンダイはすでに年間販売台数が全世界で400万台に届く大メーカーに成長している。そこでこれまで蓄積したテクノロジーをフルに投入したのがi30というわけだ。スタイリングをはじめとして各部のハードウエアは相当に欧州市場のニーズを研究したあとが見てとれる。

ヒュンダイはこのモデルを日本市場にも導入を予定しているが、発売時期や日本仕様の正式なスペックはまだあきらかではない。試乗会に1台サンプルカーがあって短時間乗ってみたのだが、これがなかなかいい感じだった。エンジンは2Lで4速AT。ごくフツーなのだが、リアサスにマルチリンクを使い、リアブレーキもディスクを装備して足腰がしっかりしていた。いわゆる「安くてそこそこのクルマ」から間違いなく抜け出している。このクラスのベンチマークであるゴルフを相当に意識しているのはディメンジョンの数値を見れば明白だ。

全長、全幅、全高はほぼゴルフと同じながらホイールベースが75mmも長い。発売以来、欧州市場ではこれまで約3万台のセールスというから好調なスタートといっていい。また欧州の自動車専門誌の評価が高いのも順風となっている。なお欧州には1.6Lと2.0Lのディーゼルエンジン搭載車を用意しているのも抜かりがない。

画像: 2007年10月の東京モーターショーでお披露目されたヒュンダイi30。このモデルはCセグメントに属するコンパクトカーで、ポロ、ルーテシアよりもひとまわり大きい。

2007年10月の東京モーターショーでお披露目されたヒュンダイi30。このモデルはCセグメントに属するコンパクトカーで、ポロ、ルーテシアよりもひとまわり大きい。

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