V90とV90クロスカントリーに日本導入以来初めての改良が施され、エクステリア&インテリアの一部変更とすべてのパワートレーンの電動化を実施した。ここではその中でも電動スーパーチャージャーを搭載した「B6」モデルの3台をテストドライブした。(Motor Magazine2021年1月号より)

デビューから4年たっても色あせないデザイン性

街で新世代ボルボを見かけると、いまもはっと心がときめく。ここでいう「新世代」とは2016年にXC90が発売されて以降のボルボで、チーフデザイナーのトーマンス・インゲンラート氏が描き出したまったく新しいデザインを備えたモデルのことを指す。彼のデザインの素晴らしいところは、デビューから4年経っても新鮮さを失っていない点にある。

デビュー当時から、私はこの新しいデザインのことを「クラシックと未来感が絶妙のバランスで表現されている」と評していた。ただし、当初はどちらかといえばクラシックが支配的だったように思ったが、なぜかいまは未来感が勝っているように感じる。

薄暮れどきに、北欧の神話に登場するトールハンマーを模したT字型のデイタイムランニングライトが浮かび上がっているのを見るたびに、その未来感が新鮮な驚きとなって蘇る。ボルボの後ろ姿に輝く優雅なL字型のテールライトからも同様の感慨を覚える。

画像: Bモデルは、ISGMの回生ブレーキで発電した電力を48Vリチウムイオンバッテリーに蓄電するマイルドハイブリッド。<右:V90 B6 AWD インスクリプション/左:V90 B6 AWD Rデザイン>

Bモデルは、ISGMの回生ブレーキで発電した電力を48Vリチウムイオンバッテリーに蓄電するマイルドハイブリッド。<右:V90 B6 AWD インスクリプション/左:V90 B6 AWD Rデザイン>

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