1980〜90年代にかけて「クロカン」ブームを支えた4WDが各自動車メーカーから続々と発売された。この連載企画では、今でいうSUVとは、ひと味もふた味も異なる「泥臭さやワイルドさ」を前面に押し出したクロカン4WDを紹介する。第22弾は「3代目パジェロ」だ。
ラダーフレームとモノコックを組み合わせた「ビルトイン ラダーフレーム モノコック」を採用
![画像: ショートのボディサイズは、全長4220mm(+160mm)、全幅1875mm(+100mm)、全高ホイールベース2545mm(+125mm)と先代モデルに比べ大幅にサイズアップした。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2020/12/28/8f1f02ab4655b6e59464930c648f336f01737d49_xlarge.jpg)
ショートのボディサイズは、全長4220mm(+160mm)、全幅1875mm(+100mm)、全高ホイールベース2545mm(+125mm)と先代モデルに比べ大幅にサイズアップした。
3代目パジェロがデビューしたのは1999年のこと。先代までラインアップされていたショートボディの幌モデル「Jトップ」は廃止され、2ドア5人乗りのショートボディ(V60系)と、4ドア7人乗りのロングボディ(V70系)のメタルトップボディのみで登場。
先代モデルに比べ、曲線をさらに多用し、ワイド化を図ったボディは、快適性に加え、直進安定性も向上した。開発キーワードは「新世代の世界基準パジェロ」で、その「世界基準」の筆頭に挙げられる変化が、シャシ構造の大幅リニューアルだ。
2代目パジェロ01のV20・40系までは、クロカン車ご用達の古き良きラダーフレーム構造を採用していたが、3代目からは、モノコックにラダーフレームを備えた一体型ボディ「ラダーフレーム・ビルトイン・モノコックボディ」に変更された。これによりもの軽量化と低重心化を実現するとともに、高剛性化も果たしている。