ダカールラリーで三菱の高い技術力を証明したパジェロ

画像: トップグレードの「スーパーエクシード」のインテリアには、高級感を演出するウッドステアリングやウッドパネルを採用。

トップグレードの「スーパーエクシード」のインテリアには、高級感を演出するウッドステアリングやウッドパネルを採用。

このようにあらゆる面で大幅進化した3代目パジェロだったが、一部のクロカン車マニアからの批判もあった。しかし、パジェロが長年参戦したダカールラリーで鍛え抜いた実績に偽りはなかった。大きな障害物を乗り越えるような悪路走行は苦手な面もあったが、荒野ハイスピード系の走りではズバ抜けた強さを誇っていた。

これまで栄光の道を歩み続け、世界に誇る進化を果たした3代目だったが、RVブームが一段落し、ミニバンブームが到来すると状況が一変した。ホンダ・オデッセイやトヨタ・エスティマなどに人気が集まると、最新システムを搭載したパジェロは価格や燃費から不利な状況に立たされた。また、三菱自動車のリコール問題やNOx・PM法の強化などにより、さらにパジェロへ風当たりは強くなった。

初代パジェロが登場した1983年からダカールラリーに挑戦し、このような悪条件化においてもパジェロは挑戦を続け、通算26回の出場を果たした。ダカールラリーといえば「世界一過酷なモータースポーツ」と言われ、完走するだけでも栄誉あるラリーだ。3代目が発売された2001年からは7連覇を果たし、トータルで12回の総合優勝に輝いた。

日本人ドライバーも活躍し、1997年には篠塚建次郎氏、2002年・2003年には増岡浩氏がパジェロを優勝に導いた。それらで得た技術やノウハウは市販車へフィードバックされただけでなく、三菱の高い技術力と、新たな試みに挑み続ける日本人魂を世界に知らしめることとなった。このようにパジェロが残した功績は、あまりにも偉大だったのだ。

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