次世代レクサスの幕開けを象徴する第1弾モデル
NXはレクサスのクロスオーバーSUVのラインアップではUXとRXの間に位置する、ミドルクラスのクロスオーバーSUVだ。今回のフルモデルチェンジで2代目となるが、2014年に発売された初代は、90以上の国と地域で累計約105万台を販売(2021年8月末時点)し、RXとともにレクサスのグローバル コアモデルへと成長した。
すでに2021年6月に世界初公開されたレクサスNXだが、今回、日本仕様が発表された。新型NXの主な特長をまとめていくと、以下の5点が挙げられる。
<1>カーボンニュートラル社会への貢献や多様化するユーザーのニーズに応えるパワートレーン
レクサス初のPHEV(プラグインハイブリッド車:2.5L+モーター)をはじめ、大容量バッテリーを搭載したHEV(ハイブリッド車:2.5L+モーター)、新開発の2.4L 直4ターボ、2.5L 直4自然吸気など、高い熱効率エンジンを採用。駆動方式は、PHEVと2.4LターボはAWD、HEVと2.5L自然吸気はAWDとFFを設定。
<2>駆動力のコントロールに着目した接地感、力感、そして安心感のあるレクサスらしい走り
これまでレクサスが追求してきた、リニアなステアリングフィールを独自の価値として継承し、駆動力のコントロールに着目。下山のテクニカルセンターで走り込み、ドライバーの意図に忠実に応える「レクサス ドライビング シグネチャー」を進化させた。新開発の電子制御フルタイムAWDを2.4Lターボに採用し、高い接地感とリニアなステアリングフィールを両立している。
<3>「独自性」と「シンプリシティ」を追求した、次世代レクサスのデザイン
全長4660×全高1895×全高1660mmというサイズは、従来型より20mm長く、20mm幅広く、5mm高い。ホイールベースも2690mmで従来型より30mm長く、全体的にひとまわりサイズアップしている。
「GA-Kプラットフォーム」を改良して採用し、エクステリアはよりダイナミックさを増した骨格に大きな面単位の艶やかな造形を表現している。インテリアは、ドライバーが直感的にクルマとつながり、より運転操作に集中できるコクピット思想「タズナ コンセプト」を初めて取り入れている。
<4>人間中心の考え方に基づいた、最新の予防安全技術と利便性を高める先進技術の採用
最新の「レクサス セーフティシステム+」を採用。ドアのラッチ/アンラッチを電子制御で行うeラッチシステムとブラインドスポットモニターを組み合わせた「安心降車アシスト」を世界初搭載したほか、スマートフォンでドアロック/アンロックやエンジンスタートなどができたり、車外からの遠隔操作で駐車できる「レクサス チームメイト アドバンスドパーク」などを搭載。
<5>日本市場に向けて導入した乗員の利便性を徹底的に追求した先進技術
目的地をセットすると自動でEV/HVのモード切り替えを行って効率的な運転を実現する「先読みエコドライブ(PHEV)」や、各種サービスを新導入したGリンクの機能を拡充、信号が青に変わったときに発進を促す機能、ドライバー異常時対応システムに自動でヘルプネットに接続する機能を採用するなど、さまざまな先進技術を導入している。
主なグレードと車両価格(税込)は、以下のとおり。前述のように駆動方式は、PHEVと2.4LターボはAWD、HEVと2.5L自然吸気はAWDと2WD(FF)。トランスミッションは、PHEVとHEVは電気式無段変速機、それ以外はダイレクトシフト8速ATとなっている。
レクサス NX ラインアップ
●NX450h+(PHEV):714万円〜738万円
●NX350h(HEV):520万円〜635万円
●NX350(2.4Lターボ):599万円
●NX250(2.5L自然吸気):455万円〜570万円