アウディのBEV(バッテリー電気自動車)ラインナップ中、最強のモデルが「RS eトロンGT」だ。短時間の試乗ではパフォーマンスのほんの一端しか味わうことはできなかったが、まずはチョイ乗りしたインプレッションをお届けしよう。

ついにBEVでも本格的なグランツーリスモが登場した

画像: モノポストデザインのコクピットが高いパフォーマンスを感じさせるインテリア。センターダッシュ上のタッチディスプレイは10.1インチ。

モノポストデザインのコクピットが高いパフォーマンスを感じさせるインテリア。センターダッシュ上のタッチディスプレイは10.1インチ。

車内はきわめて静かなので、加速時のギュイーンというモーターの音や、減速時のウイーンという回生の音は電車みたいだなと感じることもあるが、それもまた未来のクルマの証しなのだろうか。アダプティブ クルーズコントロールの出来は良く、首都高速のように少し曲がった道でもレーンの中央をキープしてトレースしていく。加減速も自然で、この手のシステムとしては他社のものと比べても、トップレベルの性能と思われた。

12.3インチのメーターパネル「アウディ バーチャルコクピット」とセンターコンソールの10.1インチ タッチディスプレイからなるコクピットは、もはや飛び抜けた先進性は感じさせなくなってしまったが、扱いやすく、また視認性も高い。前後ともシートスペースは十分で、リアのトランク容量は350Lもある。フル充電なら500km以上もの走行が可能だから、プラットフォームを共有しているポルシェ タイカンとともに、ついにBEVでも本格的なグランツーリスモが登場したといえるだろう。

画像: リアエンド上部には速度に応じて2段階に展開するスポイラーを内蔵。バンパー下部はディフューザーとなっている。

リアエンド上部には速度に応じて2段階に展開するスポイラーを内蔵。バンパー下部はディフューザーとなっている。

5mを超えるサイズは駐車スペースが気になるけれど、このクルマでコインパーキングなどには駐めないだろうから、問題ないだろう。いちばん気になったのは、リアウインドーの幅が狭く、後方視界があまり良くないこと。バックのときはカメラがサポートしてくれるけど、この手のクルマは目をつけられやすいから、くれぐれも安全運転を心がけたい。

パフォーマンスはスゴいけれど、未来のクルマって、みんなこんな感じになっていくのかなとも思うと、ちょっと寂しい気にもさせてくれたRS eトロンGT。いずれにしても、そのハイパフォーマンスを日本の公道でフルに味わうことは不可能だ。それでも、秘めたパワーで余裕を持って、ハイウエイでも街中でも大人の走りを目指せるのなら(もちろん予算的にも問題がないのなら)、最高の1台になるに違いない。(文と写真:Webモーターマガジン編集部 篠原政明)

■アウディ RS eトロンGT 主要諸元

●全長×全幅×全高:4990×1965×1395mm
●ホイールベース:2900mm
●車両重量:2320kg
●モーター:交流同期電動機×2
●最高出力:440kW/ブースト時475kW
●最大トルク:830Nm
●バッテリー:リチウムイオン
●バッテリー総電力量:93.4kWh
●トランスミッション:2スピードAT
●駆動方式:4WD
●WLTC航続可能距離:534km
●タイヤ:前245/45R20、後285/45R20
●最高速:※リミッター作動250km/h
●0→100km/h加速:※3.6秒/ブースト時3.3秒
●税込み車両価格:1799万円
※は欧州仕様値

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