2021年にはさまざまな変化が起きた。それはクルマの世界でも同じで、電動化によってまさに「激変」とも転換期を迎えた。さて、2022年にはいったいどのようなモデルたちがデビューして楽しませてくれるのだろうか。(Motor Magazine 2022年2月号より)

変わらず人気のSUV界で本家ブランドも新型を導入

「20●●年までに電動化モデルを全車種に用意する」とか「●●年までに全モデルをBEVにする」といったニュースが耳目を集めている昨今だが、2022年に日本上陸を果たしそうな新型車を並べてみると、コンベンショナルなパワープラントを積むニューモデルが「意外と少なくない」ことに気が付くはずだ。

つまり2022年は、将来的に「エンジン車が数多くデビューした最後の年」として記憶される重要な1年、となる可能性を秘めている、といえそうなのだ。ここでは、そうした注目モデルを順にご紹介していきたい。

2022年も数多くのSUVがデビューするが、中でも注目株といえるのがグランドチェロキーLだ。いわずとしれたジープのフラッグシップSUVだが、10年ぶりにフルモデルチェンジを受けた新型のスタイリングは、1963年デビューのワゴニアからヒントを得たもの。ロングノーズを生かした端正なデザインが印象的だ。

新型グランドチェロキーLのもうひとつの特徴は、全モデルが3列シートとされたこと。モデル名のグランドチェロキーに続く「L」の文字が3列シートモデルの証だ。全長は5.2m、全幅はほぼ2mと立派な体躯で、パワープラントには3.6L V6エンジンと8速ATを採用。オンデマンド方式の4輪駆動を継承する。

ジープから登場するもうひとつの大物がグラディエーターだ。これはラングラーのピックアップ仕様というべきモデルだが、ホイールベースが延長されていることもあって迫力満点。しかも、ラングラーから圧倒的な走破性を受け継いでいることはいうまでもない。

ワイルドなジープに対して、エレガントで強い未来志向が感じられるのがランドローバーの新型レンジローバー。こちらもフルモデルチェンジだが、フラッシュサーフェイス化を徹底的に追求したスタイリングはまるで宇宙船のようだ。その特徴は新開発のプラットフォームを採用したことにある。パワートレーンはマイルドハイブリッドかPHEVのいずれかで、2024年には同ブランド初のBEVが投入される計画だ。

日本市場に再参入するオペルはグランドランドを投入。全長4.5mほどのボディは、なかなかスタイリッシュだ。詳細は未発表ながら、本国では1.2Lターボのガソリン車とディーゼル車に加え、ハイブリッドモデルがラインナップされている。

もう1台、個人的に注目しているのがルノー カングーだ。新型はスタイリッシュに生まれ変わったが、あくまでも室内スペースの拡充に注力している模様。まずはガソリン車とディーゼル車が発売されるが、本国では2022年中にもBEVが登場する計画だ。

画像: オペル グランドランド。オペルがカムバックデビューに向けて用意しているモデルは、CセグメントSUVのグランドランド、Bセグメントのコルサ、そしてコンパクトSUVのモッカという3車種。グランドランドは安定した人気を集めそうだ。(2022年後半日本導入予定)

オペル グランドランド。オペルがカムバックデビューに向けて用意しているモデルは、CセグメントSUVのグランドランド、Bセグメントのコルサ、そしてコンパクトSUVのモッカという3車種。グランドランドは安定した人気を集めそうだ。(2022年後半日本導入予定)

This article is a sponsored article by
''.