2009年12月にアウディA8がドイツ本国で6年ぶりにフルモデルチェンジされて登場した。アウディのフラッグシップは3代目でどう進化したのか。ここではスペイン・マラガで開催された国際試乗会の模様を振り返ってみよう。(以下の試乗記は、Motor Magazine 2010年4月号より)

MMIはタッチパッドを採用するなど大幅に進化

スタイリングが正常進化とするなら、インテリアは「革命的な変化」を遂げたと言っていいだろう。インテリアデザインは完全に新しい世代へと切り替わった。このデザイン変革は新世代のMMI(マルチメディアインターフェイス)の導入とセットになっていることがポイントだ。

MMIは従来から操作性についての評判はよかった。しかし、担当エンジニアによると「他メーカーが追いついて来た。さらに一歩先へ行くために新たな文字入力システムを開発した」と言う。それはMMIタッチというパソコンのタッチパッドのようなもので、手書きで文字入力が可能だ。手元を見る必要がないので運転中でも操作が容易にできる。アルファベットを使う言語はもちろん、キリル文字、日本語、中国語、韓国語も認識する。

日本のアルプス電気との共同開発であるこのシステムは、漢字やひらがなについては書き順もわかっているので、認識に間違いは少ないのだという。「右ハンドル車だと左手で書くことになるが大丈夫か」という意地悪な質問に対して、エンジニアはこの書き順の話をしてくれた。

アウディは「マン・マシン・インターフェイス」を非常に大切にしている。MMIに限らず各スイッチ類の操作感はとことん突き詰めたそうだ。実際にアウディでは取締役全員がこうしたスイッチ類の操作感のチェックをする体制になっているという。その成果は確実に新しいA8に表れていた。

フロントはこのMMIの操作系やシフトレバーがあるセンターコンソールが幅広いので、シートにはタイト感があり、スポーティな印象を受ける。逆にリアシートは余裕たっぷりだ。今後、ロングホイールベース版も登場するというが、標準ボディでもそのスペースは必要十分以上。またシートバックが高いので、体全体が包まれる感じでゆったり座れる。  

画像: 新たな世代に入ったと思わせる洗練されたインパネデザイン。優雅さとマン・マシン・インターフェイスを突き詰めた機能性が見事に調和していると言える。ところでMMI担当のエンジニアは、「iPhoneなどアップルの製品が好きだ」と言っていた。確かに相通じるところがある。

新たな世代に入ったと思わせる洗練されたインパネデザイン。優雅さとマン・マシン・インターフェイスを突き詰めた機能性が見事に調和していると言える。ところでMMI担当のエンジニアは、「iPhoneなどアップルの製品が好きだ」と言っていた。確かに相通じるところがある。

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