レクサスのグローバルコアモデルとして人気のSUV、RXがフルモデルチェンジした。新開発のハイブリッドシステムと四輪駆動システムを採用する「500h」が注目されているが、今回はRXに初めて導入されたプラグインハイブリッド「450h+」に試乗し、その実力をチェックしてきた。(Motor Magazine2023年3月号より)

プロドライビングアシストは「ツボを押さえた」サポート

画像: 力強く張り出したリアフェンダーや、ボディサイドまで回り込んだ横一文字のテールランプによって迫力のあるワイドなシルエットを実現。

力強く張り出したリアフェンダーや、ボディサイドまで回り込んだ横一文字のテールランプによって迫力のあるワイドなシルエットを実現。

基本的には操舵系も含めてしっとりとした乗り味で、あまり速度域を高めて走ろうなどとは思わないのだが、ドライブモードをスポーツに切り替えると性格は一変。パワートレーンはエンジン回転を高め、モーターのアシストによって鋭い加速感が得られる。

足まわりも一気に引き締まり、車高は変化していないはずだが、重心が低くなったように安定するから、安心して気持ち良くスポーティなドライブを楽しむことができる。

今回は別企画の取材などにも稼働したため800km近く走ったが、終えてみると疲労感の少なさに驚いた。その理由は上質な空間と乗り味だけでなく、ADAS系の精度の高さだろう。とくに恩恵を感じたのはプロアクティブドライビングアシスト(PDA)だ。

これは運転状況に応じて操舵や減速支援をするものだが、先行車や前方のカーブに対しても作用するので、減速しようとアクセルペダルから足を離すと、自動で程良くブレーキが掛かり減速。そのまま自分でブレーキペダルを踏むことなくコーナーを曲がることができた。その塩梅が秀逸で、結果として踏み替え操作が少なくなったことが快適なドライブに繋がった。

スポーティな走りは“Fスポーツパフォーマンス”を名乗るRX500hに譲るが、高い静粛性や上質な乗り心地によるラグジュアリーSUVらしさを求めるなら“バージョンL”を設定するこのRX450h+という選択になるだろう。(文:Motor Magazine編集部 中村圭吾/写真:永元秀和、井上雅行)

レクサス RX450h+ “バージョンL” 主要諸元

●全長×全幅×全高:4890×1920×1700mm
●ホイールベース:2850mm
●車両重量:2160kg
●エンジン:直4DOHC+モーター
●総排気量:2487cc
●最高出力:136kW(185ps)/6000rpm
●最大トルク:228Nm/3600-3700rpm
●モーター最高出力:前134kW(182ps)、後40kW(54ps)
●モーター最大トルク:前270Nm、後121Nm
●トランスミッション:電気式無段変速機
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・55
●タイヤサイズ:235/50R21
●車両価格(税込):871万円

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