ゴルフ史上最高の低燃費を達成した
これにより、10・15モード燃費は従来型の17.4km/Lから18.4km/Lへと、約6%も向上した。この数値も、ゴルフ史上最高のものとなった。ちなみに車両価格(税込)は、ベースモデルの使用を一部見直すことによって1万円高におさえられており、またエコカー減税(75%減税)および新エコカー補助金(10万円)の対象モデルになる予定だ。
前置きが長くなってしまった。まず見た目は、いままでのTSIトレンドラインと大きく変わらない。ドアを開けて乗り込むと、そこは見慣れたゴルフ6のコクピットだ。ステアリングホイールは本革巻きだし、エントリーグレードとはいえ安っぽさを感じさせないのは、さすがフォルクスワーゲン。
1.2LのSOHCターボは従来モデルとパワースペックは変わっていないが、1.3トン足らずのボディに105psと175Nmというパワースペックは必要十分といったレベル。絶対的な加速は強くないものの、街中でも高速道路でもパワー不足を感じることはない。7速DSGのシフトも洗練されてきた。足まわりも熟成度が増しており、ボディ剛性の高さも相まって、乗り心地もいい。
アイドリングストップ機能は積極的にエンジンを止めるタイプで、信号待ちなどで意図的にステアリングホイールを動かしても再始動することはない。それでも、ブレーキペダルを踏んでいる力が弱いと再始動してしまうこともあるが。また、ゴーストップが多い日本でもバッテリーの電圧が低下しないように、電力フォロー装置も装着されている。
このブルーモーションテクノロジーは、今後ほかのフォルクスワーゲン車や、ゴルフの他グレードにも随時装着予定だという。アルファロメオ ジュリエッタやプジョー 308などのライバルが迫ってきたと思ったら、またしてもゴルフは突き放しに成功しそうだ。
フォルクスワーゲン ゴルフ TSIトレンドライン ブルーモーションテクノロジー 主要諸元
●全長×全幅×全高:4210×1790×1485mm
●ホイールベース:2575mm
●車両重量:1270kg
●エンジン:直4 SOHCターボ
●総排気量:1197cc
●最高出力:77kW(105ps)/5000rpm
●最大トルク:175Nm(17.8kgm)/1500-4100rpm
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:プレミアム・55L
●10・15モード燃費:18.4km/L
●タイヤサイズ:195/65R15
●当時の車両価格(税込):264万円