「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、アウディ A6アバントだ。

FR的な回頭性を見せたA6アバント 3.0T TFSIクワトロ

ゆえにゴルフバッグを車内に常時積んでおくような使い方には少々適さないかもしれないが、カーゴレールやフック、ネット、ゴムベルトなどが設定されているし、トノカバーはテールゲートと連動して開閉するなど、実際の使い勝手に配慮した数々の装備が用意されていてありがたい。

さらに、リアバンパー下に足をかざすとテールゲートが自動的に開いてくれて、荷物を両手で持っている際などに重宝するバーチャルペダル付きオートマチックテールゲートもオプションで選ぶことができる。また、大面積のパノラマサンルーフを選べるのもアバントの特権だ。

画像: 試乗した3L スーパーチャージドV6 DOHCの他に2.8L 自然吸気のV6 DOHCも日本仕様には設定。トランスミッションはいずれもSトロニックと呼ぶ7速DCT。

試乗した3L スーパーチャージドV6 DOHCの他に2.8L 自然吸気のV6 DOHCも日本仕様には設定。トランスミッションはいずれもSトロニックと呼ぶ7速DCT。

今回試乗したのは3L V6直噴スーパーチャージャー搭載モデル。レスポンスは良好で、非常に力強く、フィーリングは先代のV8をしのぐものがある。SトロニックDCTの制御も秀逸で、扱いやすくダイレクト感もある。アイドリングストップ機構の動作もいたってスムーズだ。

フットワークの仕上がりも素晴らしい。前後40:60の駆動力配分を基本とするクワトロシステム4WDにより、FR的な回頭性と、極めて高い操縦安定性を身に着けている。しかもアルミとスチールのハイブリッドボディにより4WDながら比較的軽いことも、走りの良さに寄与している。こんな「粋」なワゴン、待っていた人も少なくないのではないだろうか。

画像: 前後40:60の駆動力配分を基本とする4WDにより、FR的な回頭性と、極めて高い操縦安定性を身につけている。

前後40:60の駆動力配分を基本とする4WDにより、FR的な回頭性と、極めて高い操縦安定性を身につけている。

アウディ A6アバント 3.0T TFSIクワトロ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4940×1875×1495mm
●ホイールベース:2910mm
●車両重量:1890kg
●エンジン:V6 DOHC+スーパーチャージャー
●総排気量:2994cc
●最高出力:228kW(310ps)/5500ー6500rpm
●最大トルク:440Nm(44.9kgm)/2900-4500rpm
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:フロント縦置き4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・65L
●JC08モード燃費:11.0km/L
●タイヤサイズ:255/40R19
●当時の車両価格(税込):865万円

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