X2 Mは登場するのか?訊いてみました

──では、X1で初めてのMパフォーマンスモデル「M35i」が日本でも登場しましたが、X2に用意されているM35iはどのように作り分けていますか。

ステファン氏:こちらもX2の方がスポーティな味付けを意識しています。 ステアリングフィールの変更やMアダプティブサスペンションのチューニング、またインテリアサウンドに関してもX2の方をよりスポーティに感じられるように意識をしてX1と差別化をしています。全体的なポイントとしては、コンパクトセグメントにおいてピュアMモデルがない中で、X2のM35iがその役割を担うという、いわゆるそのスポーティさや「外向き」のイメージをしっかりと前面に出すということです。

細かいところを見ていただくとよりX1との違いがわかると思います。例えば、X1とX2どちらのM35iも4本出しエキゾーストパイプを採用していますが、その径がX1では80ミリメートルですがX2に関しては100ミリメートルと大きさに違いがあります。またX2では「BMW Individual フローズン・ポルティマオ・ブルー(メタリック)」というボディカラーを特別に採用しています。つまり外で見た時に、あれがX2だなというのがぱっと見て分かるようになっています。

画像: 写真左がX1 M35iで右がX2 M35iのリアビュー。同じMパフォーマンスモデルでもテールパイプの太さを変えているなど、よりX2がスポーティに見えるよう意識しているという。

写真左がX1 M35iで右がX2 M35iのリアビュー。同じMパフォーマンスモデルでもテールパイプの太さを変えているなど、よりX2がスポーティに見えるよう意識しているという。

──つまり、ピュアMモデル「X2 M」の登場は今のところ考えてないという認識ですか。

ステファン氏:はい、考えていません。M35iがその役割を担っています。

──つづいて日本でX2のワールドプレミアを行った意味について伺いたいと思います。ここ日本で初披露を行ったということで、やはりこれまでX2の日本での人気が他の国と比べて高かったのでしょうか。

ステファン氏:答えは、3つ理由があります。
1つ目は今おっしゃっていただいたように、X2というモデルが日本で人気のある車種だったからです。2つ目は、日本は私たちのコンパクトセグメントの車両において重要な市場として位置づけているからです。X2に関して言えば日本はトップマーケットです。そのため日本にワールドプレミアの場に選びました。3つ目は、X2の完成とJMS開催のタイミングが合致したからです。

画像: JMSでワールドプレミアしたX2&iX2。写真はその中でもトップグレードに位置するMパフォーマンスモデルのM35iだ。

JMSでワールドプレミアしたX2&iX2。写真はその中でもトップグレードに位置するMパフォーマンスモデルのM35iだ。

──最後に、この新しいX2とiX2は日本のどういうお客様に乗ってほしいですか。

ステファン氏:新型X2はX1と非常に明確な差別化をしております。X1はより広い客層をターゲットにしていますし、より機能性を重視する方向けのモデルです。 一方でX2は、対抗的なデザインをはじめ、ドライバー自身が自分の個性を表現したいといった人たちに向けたモデルです。

また個人的な意見を言うと、やはりX2はそのデザイン性が非常に魅力です。X2は最大級のスポーティネスを出しつつもしっかりと機能性も備わっています。例えばトランクを見ていただくと、X1とほぼ同じ高さ大きさで、もしくはそれよりちょっと大きいくらいかもしれないです。そういった意味でコンパクトセグメントではありつつも、そういったところは個人的には強みだと思っています。

──ありがとうございました。日本の街中で走る姿を見るのが楽しみです。

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