存在感のあるデザインと高いオンオフ性能
新型トライトンは「Power for Adventure」という商品コンセプトのもとで開発を進められ、内外装デザインからシャシ、ラダーフレーム、エンジンなどが一新されました。2023年7月にタイ・バンコクでワールドプレミアされてからグローバル展開されており、2024年2月についに日本でも販売が開始されました。
さっそく、実車と対面すると、その迫力に圧倒されます。なぜなら、ボディサイズは全長5360×全幅1930×全高1815mm、ホイールベース3130mmと巨体で、「BEAST MODE(勇猛果敢)」というコンセプトでデザインされたフロントマスクも存在感を主張しています。ちなみに、このボディサイズは日本国内で販売されているピックアップトラックのトヨタハイラックス(全長5320×全幅1900×全高1840mm)とはほぼ同じぐらいのサイズとなります。
搭載されるパワートレーンは、新開発の2.4L直列4気筒クリーンディーゼルターボエンジンで、回転数と負荷に応じてふたつのタービンを協調させる2ステージターボシステムを採用しています。最高出力は204psで、最大トルクは470Nmを1500回転からフラットに発生する特性を持っています。
まずはワインディングロードでその実力を確認
まずは一般道を走ることができました。高い着座位置の運転席に飛び乗るように座ると、見晴らしが良く、視界が広がります。スタートスイッチを押して、エンジンを掛ければ、意外と大人しめ?なサウンドで、静粛性の高さが伺えます。もちろん、大きく震えるような振動などもありません。
さっそく走り出すと、まず車幅感覚の掴みやすさに注目しました。全幅は1930mmあるので、かなり大きい部類に入りますが、スクエアなボディ形状や見切りの良さで想像以上に運転はしやすそうです。さすがにバック駐車の際など全長の長さ(特に後方)を感じる場面もありましたが、そこは4つのカメラによるマルチアラウンドモニターなどを活用して、慎重に運転すれば問題はありません。
今回はワインディングロードの走行となったので、高い速度域については確認することはできませんでしたが、低回転からトルクを発生するエンジンのおかげで、アクセルペダルを踏み込んだ瞬間から出足は良く、車両重量が2140kgもあるクルマとは思えないほどの瞬発力を持っていました。