ホンダはレジェンド無き今、フラッグシップモデルの役割を新型アコードに託すことになった。一般道路と高速道路でその実力を試す機会を得たのだが、その乗り味の進化に加えてGoogle搭載のインフォテインメントや最新の運転支援技術など全方位での進化を感じられた。(MotorMagazine 2024年6月号より)

先進装備の充実でデジタル化が加速した

運転席に座ると目の前にはデジタルグラフィックメーター、そしてフロントウインドウに先代比で2倍の大きさになったヘッドアップディスプレイが配置されている。

画像1: 先進装備の充実でデジタル化が加速した

これらは運転支援システムの作動状況やナビゲーション連動の方向表示などをわかりやすく表示。また12.3インチのセンターディスプレイはアナログ操作とタッチパネル操作のバランス、機能性や視認性が良好だ。

さらにグーグルアプリをホンダの国内モデルで初搭載し、スマホで使い慣れた機能や設定が使えるのも便利だ。ほかにもインパネ中央にはエアコンやオーディオなど複数の機能の操作を一括して行えるセレクションダイヤルを採用するなど先進性に富む。

最後に国内向けモデルで初搭載となる運転支援技術「ホンダセンシング360」について触れておきたい。5台のミリ波レーダーや12台のソナーが搭載され、これら多数のセンサーが目視が難しいシーンにおいて対象物(たとえば前方交差点で交差しようとする車両や歩行者、後方車両など)の検知を行い、安全な運転を支援する。

画像2: 先進装備の充実でデジタル化が加速した

これにより、高速道路ではウインカー操作だけで自動的に車線変更を行ったり、車線変更時に後方車両がいる場合、システムがハンドルを操作して車線変更中止を促す機能などが搭載された。また高速クルーズ中のカーブの車速調整機能やコーナリング中の操舵支援の精度も大幅に向上した。こうした細かな運転支援が移動中の安心安全を高めてくれると実感できた。

新世代のアコードはレジェンドに代わるフラッグシップモデルとして全方位での進化がうかがえる。全高1450mmは車庫事情を踏まえつつ、多くの面で優れたモデルを選びたいという方にも実に魅力的だ。セダンにこだわり、セダンゆえに体現できる個性と主張は改めて多いと実感した。(文:飯田裕子/写真:井上雅行)

ホンダ アコード e:HEV主要諸元

●全長×全幅×全高:4975×1860×1450mm
●ホイールベース:2830mm
●車両重量:1580kg
●エンジン:直4 DOHC+2モーター
●総排気量:1993cc
●最高出力:108kW(147ps)/6100rpm
●最大トルク:182Nm/4500rpm
●モーター最高出力:135kW(184ps)/5000-8000rpm
●モーター最大トルク:335Nm/0-2000rpm
●トランスミッション:電気式無段変速機
●駆動方式:FF
●燃料・タンク容量:レギュラー・48L
●WLTCモード燃費:23.8km/L
●タイヤサイズ:235/45R18
●車両価格(税込):544万9400円

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