ホンダはレジェンド無き今、フラッグシップモデルの役割を新型アコードに託すことになった。一般道路と高速道路でその実力を試す機会を得たのだが、その乗り味の進化に加えてGoogle搭載のインフォテインメントや最新の運転支援技術など全方位での進化を感じられた。(MotorMagazine 2024年6月号より)

路面とたわむれるように走る「格別」な一体感

11代目となったアコードはクーペのようなフォルムが美しさとスポーティさ、そして気品を醸し出している。改めてこうした4ドアセダンを選ぶ価値があると思う方も多いのではないだろうか。

画像1: 路面とたわむれるように走る「格別」な一体感

進化と深化を遂げた走行性能もしかり。新型アコードの路面とたわむれるように走る一体感はSUVでは味わえない。これは新たな動力源とマネージメントシステム、そして優れた走行システムの統合制御の賜物と言えるだろう。

具体的には、直噴化された2L直4エンジンに新開発の平行軸配置2モーター内蔵電気式CVTを組み合わせた最新の「e:HEV」、コーナリング時に前輪のグリップ力を高める「モーションマネージメントシステム」の新搭載、ダンパーの減衰力を4輪で独立制御する「アダプティブダンパーシステム」などによって、レスポンスとリニアリティが増すドライビングが可能になった。

e:HEVはあくまでEV走行が主体で、高速巡航時などにエンジンを効率良く使用する。新型ではこの「効率良い」マネージメントがさらに進化して、環境性能のみならず静粛性やフィーリングも向上。だからと言ってエンジンは脇役なのかと思いきや、ワインディング路などでドライバーが積極的に走ろうとすると、その存在があらわになりホンダらしいスポーティな一面を見せる。

画像2: 路面とたわむれるように走る「格別」な一体感

また先代に対して2倍の減速度が得られる減速セレクターは、多段化によりレスポンスとリニアリティの豊かさを楽しむことができるのも特徴だ。ただし、スッキリとしたスポーティなハンドリングにこだわったことや静粛性が高まったためなのか、路面変化によるロードノイズが気になるシーンがあったことも記しておきたい。

居住空間はクラストップレベルの広さを確保する。とくに後席の足元空間とヘッドクリアランスの広さはスタイリッシュな外観のイメージと、実際の室内空間とのギャップに驚くだろう。

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