2024年10月10日販売がスタートした使えるBEV「ホンダ N-VAN e:」に初試乗。室内のゆとりも含めたビジネスユースとレジャーシーンの利便性はガソリンモデルと同等ながら、走りのゆとりに関しては、大幅なグレードアップを果たしていました。(文:神原 久 Webモーターマガジン、写真:平野 陽)

大径タイヤ、ゆとりのブレーキ性能で上質な走り味を実現

低床レイアウトを活かした効率的なバッテリー配置や、専用デザインのインテリアによって、荷室容量はガソリン車と同等を実現。ともすれば弱点となる「重さ」を、低重心化などしっかり「味方」につけているところもポイントです。

画像: 湊の見える丘公園わきの上り坂はなかなり急斜面。そんなところでも「涼しい顔」で、スルスルと前走車に追従することができる。ゆとりたっぷり。

湊の見える丘公園わきの上り坂はなかなり急斜面。そんなところでも「涼しい顔」で、スルスルと前走車に追従することができる。ゆとりたっぷり。

画像: 標準装着される「BluEarth-Van RY55」は低燃費タイヤブランド「BluEarth」初のバン専用タイヤ。耐摩耗性能を強化しながら高いウェット性能を実現している。

標準装着される「BluEarth-Van RY55」は低燃費タイヤブランド「BluEarth」初のバン専用タイヤ。耐摩耗性能を強化しながら高いウェット性能を実現している。

実際に走らせてみると、重量増に合わせた大径(13インチ)タイヤのメリットの大きさが理解できます。しかも標準装着される横浜ゴム「BluEarth-Van RY55」は、EVの車両特性に合わせ低燃費性能かつ耐摩耗性能に優れたトレッドゴムを採用、操縦安定性を確保するために最適なタイヤプロファイルが与えられているといいます。

確かに直進時はもとよりコーナリングでの安定感は抜群なのに、乗り心地が非常にしなやかなフィーリングに驚かされました。電動サーボのサポートを受けたブレーキ(サイズもアップ)のコントロール性が高く、しっかりしたフィーリングがやはり類まれな安心感につながっています。

画像: ライバルを凌ぐWLTCモード航続距離を達成。冬場の性能定価を抑えるため、バッテリーを加温してスタンバイさせる機能などを備える。

ライバルを凌ぐWLTCモード航続距離を達成。冬場の性能定価を抑えるため、バッテリーを加温してスタンバイさせる機能などを備える。

前輪を駆動する電気モーターは、最高出力こそN-VANのガソリンターボモデルと同じ64psながら、最大トルクは6割増しの162Nmを発生。スタート時にいきなりトルクが盛り上がるのではなく、まるで「回転に合わせている」かのように滑らかに力強さが盛り上がっていくセッティングです。

もちろんEVですから、静粛性の高さはいわずもがな。小排気量エンジンを一生懸命回して走る、ガソリンモデルとは一線を画しています。急坂での発進でも、唐突に勇ましいエンジン音にうんざりさせられることはありません。

画像: 視点は高く、視界が広い。乗車感はバスライクだが、安定感は抜群。直進時はもちろん、コーナリングも安心。

視点は高く、視界が広い。乗車感はバスライクだが、安定感は抜群。直進時はもちろん、コーナリングも安心。

少なくとも日常的シーンをイメージしながらのテストドライブでは、そんなBEVであることのメリットばかりが実感された次第。軽バンのイメージから想起されるさまざまなストレスから、見事に開放してもらいました。N-VAN e:はある意味、「内燃機関の限界を越えてしまった」と言えるかもしれません。

実際に市街路で走らせてみると、そんなBEVであることのメリットばかりが実感された次第。軽バンのイメージから想起されるさまざまなストレスから、見事に開放してもらいました。N-VAN e:はある意味、「内燃機関の限界を越えてしまった」と言えるかもしれません。

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