マルチな外部給電機能で開く「水素のある生活」への入口
2022年末、第6世代へのフルモデルチェンジを機に日本国内でのセールスが終了していた「CR-V」が、およそ2年ぶりに凱旋帰国を果たしました。2023年には北米市場でもっとも売れているハイブリッド車となった人気モデルの再導入です。
![画像: 全長4805mm、全高1690mmのシルエットは、伸びやかでスマート。サイドパネルを貫くシャープなプレスラインも勇ましい。ちなみに悪路走破性に関わる数値はアプローチアングルが15.5度、デパーチャーアングルが20.3度と先代CR-Vとほぼ同等。最低地上高はやや低いものの、それでも169mmが確保されている。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2024/11/16/239e1be5bb3cb46628a50a19f71da04425c52620_xlarge.jpg)
全長4805mm、全高1690mmのシルエットは、伸びやかでスマート。サイドパネルを貫くシャープなプレスラインも勇ましい。ちなみに悪路走破性に関わる数値はアプローチアングルが15.5度、デパーチャーアングルが20.3度と先代CR-Vとほぼ同等。最低地上高はやや低いものの、それでも169mmが確保されている。
日本市場に導入されるのは、水素燃料で走るプラグインハイブリッドモデル「e:FCEV」。そのグランドコンセプトは、「E-Life Generator(イーライフジェネレーター)」です。どこか懐かしい響きを感じるのはたぶん、90年代半ばからホンダのRVシリーズに冠されていた「Creative Mover(クリエイティブムーバー)」をイメージさせるからでしょう。
少しばかりニュアンスは異なるものの、ざっくり訳せばgenerateもcreateも「創り出す、生み出す」を意味する言葉。クリエイティブムーバーの第二弾として誕生した初代CR-Vは確かに、日常とレジャーをクロスオーバーさせた新しいライフスタイルを「創造」するクルマでした。
新しいCR-V e:FCEVにもまた、新しい日常につながる「扉」を開く役割が与えられているようです。ちなみに「E-Life」とは「Environment(環境)」「Enhacement(強化)」「Enjoy(楽しむ)」「Electricity(電気)」「rEcycle(再利用)」「rEsilience(復元)」に由来しています。
「E-Life Generatorとして見据えるのは、「水素とともに暮らす生活」が普通に楽しめる近未来に他ならないでしょう。
![画像: 三輪マイクロモビリティに充電中。左フロントフェンダーに設定される普通充電口からは、Hondaパワーサプライコネクターを介してさまざまな電気製品に給電することができる(最大消費電力1500W)。なおCR-V e:FCEVは水素による発電電力と、充電バッテリーからの電力を組み合わせ有効に活用することができる、エネルギーマネジメントモードを装備する。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2024/11/16/3dd7073ec49db73dccf9fe967cb83a25067cc17f_xlarge.jpg)
三輪マイクロモビリティに充電中。左フロントフェンダーに設定される普通充電口からは、Hondaパワーサプライコネクターを介してさまざまな電気製品に給電することができる(最大消費電力1500W)。なおCR-V e:FCEVは水素による発電電力と、充電バッテリーからの電力を組み合わせ有効に活用することができる、エネルギーマネジメントモードを装備する。
CR-V e:FCEV最大の特徴と言えるのが、水素による発電力を最大限に活かした外部給電機能です。荷室に設定されたCHAdeMOタイプのDC給電口に加え(別売の可搬式外部給電機が必要)、普通充電口からもパワーサプライコネクターを使って最大1500WのAC給電を可能にしています。
まさに「Generator(発電機)」としての才能は、そうとうに高そう。それは単なる「電気の力」ではなくて・・・たとえるなら「元気の力」?といったところでしょうか。