ポルシェと共同開発したBEVプラットフォーム
BEV(電気自動車)のさらなる普及に向けて、車両性能(航続距離の長さ/出力の高さ/走りの快適さ)の向上、充電インフラ(拠点の数/充電速度の速さ)の構築、ビジネスパートナーとの連携(さらなるサービスの充実/再エネ活用の設備投資)に、2022年から取り組んできたアウディ。
2020年のeトロン登場以来、アウディの電気自動車は進化を遂げてきたが、そんなアウディの変革における新しいステップを示すモデルが、このQ6 eトロン シリーズだ。

PPEの採用により、長いホイールベースと非常に短いオーバーハングが特徴的なプロポーション。
Q6 eトロン シリーズは、アウディがポルシェと共同開発したスポーティでハイパフォーマンスなBEVプラットフォームの「PPE(プレミアム プラットフォーム エレクトリック)」をベースにした、初の市販モデルシリーズだ。洗練されたアウディのSUVであるQモデルのスタイルと、eトロンのデザイン言語を融合させた、ミッドサイズの次世代電動SUVとなる。
ボディサイズは、全長4770×全幅1940×全高1695mm、ホイールベースは2895mm。PPEの採用による長いホイールベースと非常に短いオーバーハングが特徴で、アウディのSUVであるQモデルならではの力強くダイナミックなシルエットを形成している。
アップライトなフロントエンドには、完全に閉じられた立体的な造形のシングルフレームとサイドエアインテーク、高い位置に配置されたデジタルデイタイムランニングライトなどが特徴的な表情を与えている。
サイドビューは、力強いシルエットがリアに向かって伸びて緊張感を醸し出す。ウインドーエリアは車両後方に向かってわずかに細くなり、緩やかに傾斜したDピラーが筋肉質なショルダー部分にエレガントに流れ込む。また、テールライトからリアドアへと流れるラインが、Dピラー下部のクワトロ ブリスターを際立たせる。
リアエンドは、ダイナミックに絞り込まれた造形がエレガントでスポーティな雰囲気だ。左右を結ぶライトストリップを備えた幅広くクリーンなテールライトは、アウディ特有の洗練された落ち着き感を生んでいる。
世界初のアクティブデジタルライトシグネチャーも、ユニークだ。調光可能なセグメントとアルゴリズムの相互作用によって、前後とも最大8パターンのライティングシグネチャーを選択できる。

11.9インチのバーチャルコックピットプラス、14.5インチのMMIタッチディスプレイ、そして助手席前には10.9インチのMMIパッセンジャーディスプレイ。
インテリアでは、ソフトラップと呼ばれるトリムがドアからコクピット全体そしてセンターコンソールまでシームレスに広がり、乗員を包み込むような調和の取れたスペース感覚を生み出す。シートには同じカラーと高品質な素材を使用し、一部にはリサイクル素材を採用している。Sラインでは、レザーフリーマテリアルを採用するオプションも設定されている。
長いホイールベースと電気自動車ならではのセンタートンネルのない設計が、リアのセンターシートの快適性を向上させている。トランク容量はフル乗車時が526Lで、3分割(40:20:40)リアシートの背もたれを倒せば、最大1529Lまで拡大。さらにボンネット下のフランク(フロントトランク)には、64Lの収納スペースを確保している。