2025年3月25日(英国現地時間)、アストンマーティン・ラゴンダ社(以下、アストンマーティン)は待望の新型モデル「ヴァンキッシュ ヴォランテ(Vanquish Volante)」を発表した。その翌日となる同年3月26日には、早くも日本でメディアに向けてお披露目された。

ボディラインを崩さないスリムなソフトトップ

画像: クローズド状態のヴァンキッシュ ヴォランテ。ソフトトップ部は、きわめてコンパクトだ。

クローズド状態のヴァンキッシュ ヴォランテ。ソフトトップ部は、きわめてコンパクトだ。

エクステリア デザインは、クーペの持つ現代的なエレガンス、引き締まった体躯、ゆったりとしたたたずまい、流れるような曲線を継承している。ホイールベースはクーペと同様に従来モデルのDBS ヴォランテより80mm長く、エンジンを搭載したフロントとキャビン後方の美観を際立たせている。リアに急角度で上昇するカムテールが、リアに浮かんで見える「シールド」の上に位置している。

Kフォールドルーフと呼ばれるファブリック製のソフトトップは車速が50km/h(31mph)以下なら14秒で開き、16秒で閉じる。クルマから離れていても半径2m以内ならスマートキーで遠隔操作も可能だ。しかもクーペに匹敵する断熱性を誇り、格納時の厚さはわずか260mmなので、シームレスに流れるボディのラインを損なわない。

マトリックスLEDヘッドランプ、従来モデルより表面積が13%拡大したフロントグリル、特徴的なサイドストレーキや格納式ドアハンドルなども、ヴァンキッシュ クーペを踏襲している。

画像: クーペ同様に、センターコンソールを下げたキャビンは幅広く感じられる。

クーペ同様に、センターコンソールを下げたキャビンは幅広く感じられる。

インテリアもクーペ同様、センターコンソールを下げて幅広く感じられるキャビンとするなど、アストンマーティンの次世代モデルすべてに見られる新しいインテリア アーキテクチャーを採用している。メーターパネルは10.25インチのディスプレイ、センターダッシュにも10.25インチのタッチスクリーンを備える。

シートはスポーツプラスシートが標準装備で、カーボンファイバー製のパフォーマンスシートをオプション設定。シート後ろにはカーボン製のクロスブレースが備わる。ボディカラーをはじめホイールやブレーキキャリパーの色、カーペットからインテリアトリムに至るまで、エクステリアとインテリアの組み合わせは多岐に渡る。

世界最速のフロントエンジン コンバーチブル、アストンマーティン ヴァンキッシュ ヴォランテは2025年の第3四半期からデリバリーを予定している。総生産台数は年間限定で1000台以下、車両価格はヴァンキッシュ クーペと同様に非公開とされている。

画像: ヴァンキッシュ ヴォランテのプレゼンを行った、ヘッド of Q スペシャルプロジェクトセールスのサム・ベネッツ氏。

ヴァンキッシュ ヴォランテのプレゼンを行った、ヘッド of Q スペシャルプロジェクトセールスのサム・ベネッツ氏。

アストンマーティン ヴァンキッシュ ヴォランテ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4850×1980×1296mm
●ホイールベース:2885mm
●車両重量:1880kg
●エンジン:V12 DOHCツインターボ
●総排気量:5204cc
●最高出力:614kW(835ps)/6500rpm
●最大トルク:1000Nm(102.0kgm)/2500−5000rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:トランスアクスル式FR
●燃料・タンク容量:プレミアム・82L
●0→100km/h加速:3.4秒
●最高速度:345km/h
●タイヤサイズ:前275/35ZR21、後325/30ZR21
●車両価格(税込):非公開

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