後席に負けず劣らずデジタルワールドに彩られたコックピット
没入型のインフォテインメントシステムも後席のリッチ感を後押しする。床下に備えられた65インチの格納式4Kシネマスクリーン(分割画面機能付)は、まるで魔法のように滑り出てきて展開し、映像やゲームなどを楽しむことができる。

前面とサイドのスクリーンが乗員を包み込み、没入型エンターテイメントの世界へと誘う。
加えてサイドウインドウもスクリーン化するので、映像とサウンドに包み込まれる感覚を味わうことができる。ちなみに、スピーカーは42個設置されている。そしてこれらにより、映像や音楽(含カラオケ)、ゲーム、Eコマース、ナビゲーションなどの機能が乗員のドライブを満ち足りたものとしてくれるのだ。
コックピットも覗いてみてみよう。こちらも後席に負けず劣らずのデジタルワールドだ。3つのスクリーンを備えたスーパースクリーンは、左右ピラーまで広がり、ユーザーインターフェースとユーザーエクスペリエンスは、個々の好みに合わせてカスタマイズすることができる。

高度なデジタル機能が詰め込まれたコックピット。左右のピラーまで広がるスーパースクリーンが特長だ。
アシスタンスシステムと連携するサラウンドナビゲーションも圧巻だ。スーパースクリーンに、車両周囲の状況を地図上にリアルタイムで表示してくれるため、安心・安全の走行をアシストしてくれるのだ。
エクステリアを際立たせるイルミネーションバーが織りなす光の世界
最後にエクステリアに目を向けよう。オーバーハングとフロントエンドは際立って短く、サイドは特に細いウエストラインが描かれる。エアロダイナミックスを意識してのことという。滑らかに丸みを帯びたリアへと流れ込む、力強く伸びやかなルーフラインも同様だ。

約200個の照明が包み込むラジエターグリルが幻想的だ。
フロントには、約200個の照明に包まれたクローム仕上げのラジエターグリルを装備。そこには水平に3つの照明付きイルミネーションルーバーが配される。さらに、ボンネット下の大きく開いたボディギャップには、さらに約190個の照明付きルーバーも置かれる。
そしてそのルーバー達は、乗員が「ビジョンV」に近づくと、ダイナミックなライトショーで迎えてくれるのだ。なんともゴージャスな仕掛けではないだろうか。
光の演出はこれにとどまらない。24インチホイールにもイルミネーションルーバーが装備され、大型リアウィンドーには450個を超える照明による立体的なイルミネーションルーバーで縁取られる。これらはテールランプとブレーキランプの役目を果たすというが、なんとも贅沢な仕様だ。

450個を超える照明による立体的なイルミネーションルーバーで縁取られる大型リアウインドー。圧巻だ。
「Vクラス」の次期モデルである「ビジョンV」は2026年に正式発表される運びという。未来感あふれるハイエンドMPVの詳細に触れるのは、今しばらく待たなければならない。