ハイパフォーマンスに合わせ、足回りを徹底的に強化
走行性能面では、俊敏な応答性の追求のため、ステアリングレシオが4%アップされた。最小回転半径が約50cm縮小され12mとされたのも、扱いやすさの向上として嬉しい出来事だ。

2シータースポーツモデルに匹敵する走り味を追求。スーパーSUVがさらに高みへと進化した。
サスペンションは2024年に全面改良されたものを引き継ぐ。具体的には、エアスプリングと電子ダンパー両方のキャリブレーション調整で、これによりブレの少ない安定感のある走りが目指されている。
標準装備の電子ロールコントロール効果も大きい。1.5度以上のロールを起こさせないため、無理のないコーナリングフィールを味わうことができる。スプリングレートの変更も預かって、2シータースポーツモデル以上の安定感を生み出すという。

フロントに420mm、リアに390mmのカーボンセラミックブレーキを装着。頼もしい装備だ。
制動力も手抜きはなく、フロント420mm/リア390mmの強力なカーボンセラミックブレーキを装備。最高出力727psのパフォーマンスを、強靭なサスペンションとともに受け止めてくれる。
迫力のクアッド・エキゾースト。カラーリングも違いをアピール
エクステリアは、フロントのピュアブラックvanedグリルやラップアラウンドデザインのデイタイムランニングライト、新デザインのスプリッターとディフューザー、そしてフロントフェンダーの赤い「S」バッジが目を引く。

フロントフェンダーの赤い「S」バッジがスペシャルなモデルであることを物語る。
「S」バッジは、アストンマーティンの由緒あるウイングバッジと同様にガラスエナメル加工が施されている。その周囲はオーナーが選んだウイングの色に合わせ、ブライトクロームまたはダーククロームでプレーティングされる。
大きく変化したのがリアで、縦に並ぶクアッド・エキゾーストが存在感をアピールする。デザインが一新されたリアバンパーとディフューザーは、サイド・シルとウイングとともにカーボンファイバーを選択でき、この場合7kgの軽量化となる。また仕様として、グロス仕上げとマット仕上げのいずれかが選べる。

迫力のクアッド・エキゾースト。グロス仕上げかマット仕上げを選択できる。
ボディカラーは、ロッソ・コルサ・レッド、トロフィー・シルバー、ポディウム・グリーンの3色を用意。そして、フロント・スプリッターやディフューザー、サイド・シルからリアのクアッド・エキゾーストまでのボディ下部のカラーリングがスポーティさを強調する。