5月4日、富士スピードウェイで「2025 AUTOBACS SUPER GT Round2 FUJI GT 3Hours RACE GW SPECIAL」が開催された。ゴールデンウィーク期間中に多くのファンがサーキットを訪れる中行われたレースは、まさにドラマの連続だった。(PHOTO:井上雅行)
GT500クラスでは見事な復活劇が演じられた
3日に行われた予選は快晴のもと14時にスタートした。開幕戦を制した1号車au TOM'S GR Supraは、サクセスウェイト40kgを背負いながらもQ2に進出。トップ通過は、ヨコハマタイヤを履く19号車だった。
Q2でも速さを見せた19号車WedsSport ADVAN GR Supraを上回ったのが、38号車KeePer CERUMO GR Supra。1分26秒093のタイムでポールポジションを獲得した。

富士といえばセルモと言われるほど、同サーキットで強さを誇っていた38号車。
開幕戦ではアクシデントによりマシンを大破し、厳しいスタートを切った38号車。しかし、トヨタの地元である富士で行われた今大会では、見事な復活劇を演じた。フロントローには19号車、3番手には16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTがつけている。
開幕戦のウェットコンディションとはうってかわって、第2戦の決勝は晴天に恵まれ汗ばむ陽気に。今大会は3時間レースのフォーマットで行われ、2回のピットストップが義務づけられている。

スタート直後はヨコハマタイヤを履く19号車が迫るかと思われたが、38号車はトップをキープしていく。
ポールスタートの38号車は安定したペースを維持し、20周目にはすでに20秒のギャップを築いていた。その後方、2番手の19号車には、16号車と8号車ARTAの2台と、39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraが接近。さらにその背後からは、開幕戦を制した1号車も迫ってきた。