2025年6月5日、ルノーのBセグメントSUV「キャプチャー」が大幅改良を受け、新たな装いとともに登場した。新エンブレムとともに顔つきを一新し、走りの質感も向上。パワートレーンには新たにマイルドハイブリッドが追加され、フルハイブリッドはさらに熟成が進んで「ちょうどいい輸入SUV」としての存在感をいっそう高めている。(撮影:平野 陽)

輸入SUVエントリーとしての「ちょうどよさ」

画像: パワートレーンは1.3LターボMHEVと1.6L HEVの2種類。エンジンも込みで走りを楽しむなら前者になるか。

パワートレーンは1.3LターボMHEVと1.6L HEVの2種類。エンジンも込みで走りを楽しむなら前者になるか。

そして、こうした進化が日本市場でも確実に意味を持ってくる。輸入車コンパクトSUVというジャンルは、今や国産SUVと同様に実用車+αの選択肢として定着しつつある。

多くのユーザーが国産B〜CセグメントSUVと比較しながら輸入車に手を伸ばすなかで、キャプチャーのように「デザイン」「乗り味」「パワートレーンの選択肢」を備えたモデルは、ちょうどいい「差別化」を提供してくれる存在だ。

また、ライバルに対して価格設定でも一定の優位性を保っている点も忘れてはならない。プレミアム感や個性を持ちつつ、過度な高級志向には走らない絶妙な立ち位置。だからこそ、輸入車エントリー層にとっても「選びやすい」モデルとなっている。

どちらのパワートレーンを選ぶかは悩ましい。電動感が増したHEVの滑らかさと静けさも魅力だが、個人的にはMHEVの「内燃機関らしい」走りのリズムがより心地よく感じられた。環境性能だけでなく、運転する楽しさを忘れたくないというユーザーにはMHEVの方がフィットするはずだ。

エッジの効いた新しいデザイン、改良されたパワートレーン、そして輸入コンパクトSUVとしての個性・・・今回の改良によってキャプチャーは、再びこのクラスで輝く存在となったと言えるだろう。

ルノー キャプチャー エスプリアルピーヌ(MHEV)主要諸元

●全長×全幅×全高:4240×1795×1590mm
●ホイールベース:2640mm
●車両重量:1330kg
●エンジン:直4 DOHCターボ+モーター
●総排気量:1333cc
●エンジン最大出力:116kW(158ps)/5500rpm
●エンジン最大トルク:270Nm(27.5kgm)/1800rpm
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:FF
●燃料・タンク容量:プレミアム・48L
●WLTCモード燃費:17.4km/L
●タイヤサイズ:前後225/45R19
●車両価格(税込):409万円

This article is a sponsored article by
''.