2025年6月5日、ルノーのBセグメントSUV「キャプチャー」が大幅改良を受け、新たな装いとともに登場した。新エンブレムとともに顔つきを一新し、走りの質感も向上。パワートレーンには新たにマイルドハイブリッドが追加され、フルハイブリッドはさらに熟成が進んで「ちょうどいい輸入SUV」としての存在感をいっそう高めている。(撮影:平野 陽)

BセグメントSUVのトップランナーが大幅改良

画像: 本国ですでに発表されている新型ルーテシアや上級SUVのラファールなどが同系の新世代デザインを採用する。

本国ですでに発表されている新型ルーテシアや上級SUVのラファールなどが同系の新世代デザインを採用する。

ルノーのコンパクトSUV、キャプチャーは同モデルはBセグメントSUVとして200万台以上を販売し、欧州市場ではこのカテゴリーのトップランナー。日本ではプジョー2008やフォルクスワーゲンTクロスなどと並び、個性派コンパクトSUVとして一定の存在感を放っている。

輸入SUV市場のなかで、キャプチャーは「都会派デザインと走りの良さのバランス」を持つモデルとしても知られてきた。その個性にさらに磨きをかけたのが、今回のマイナーチェンジだ。

都会派SUV、キャプチャーがモダンフェイスで再始動

画像: 新たなロザンジュエンブレムもさることながら、従来型に比べてボンネット、ヘッドライト、グリル、バンパーとほとんどが大きく形状を変えている。フルモデルチェンジと言われても気付かないレベルだ。

新たなロザンジュエンブレムもさることながら、従来型に比べてボンネット、ヘッドライト、グリル、バンパーとほとんどが大きく形状を変えている。フルモデルチェンジと言われても気付かないレベルだ。

なかでも目を引くのが、フロントまわりのデザインの刷新。これまでの丸みを帯びた愛らしい表情から一転、フラットなボンネット、スリムなヘッドライト、エッジの効いたグリルを組み合わせ、よりモダンで洗練された印象となった。これはルノーのデザイン責任者ジル・ヴィダル氏の指揮によるもので、新たなロザンジュエンブレムもこのキャプチャーから採用されている。

リアまわりは比較的控えめながらも、テールランプのクリアレンズ化や新形状のバンパーにより、後ろ姿にも精悍さが加わった。さらに19インチの大径ホイールが装着されることで、よりSUVらしい力強さと都会的なスタイルが共存した印象だ。マイナーチェンジという制約がありながらも、全体をバランスよくまとめたルノーのデザイン力には素直に感心させられる。

画像: 縦型モニターでスマートフォンとリンク時の操作性が向上。エスプリアルピーヌはスポーティな仕上がり。

縦型モニターでスマートフォンとリンク時の操作性が向上。エスプリアルピーヌはスポーティな仕上がり。

インテリアでは、縦型10.4インチディスプレイと新インフォテインメント「openR link」が目を引く。空調操作も従来のダイヤル式からスイッチ式へと変更され、操作系は使いやすく進化している。

試乗車は「エスプリ アルピーヌ」仕様で、ブルーのグラデーションがかかる助手席パネルや専用シートなど、スポーティさと上質感をうまく両立した空間に仕立てられていた。

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