2025年4月15日に発売された、アウディの新型Q6 e-tron。ポルシェと共同開発した新世代プラットフォーム「PPE(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)」を採用し、走り・航続距離・居住性のすべてを刷新。日常使いはもちろん、長距離ドライブや「移動中の体験」までも変えてしまうBEVの理想形とも言えるプレミアムモデルがついに登場した。
次世代アウディの幕開け、Q6 e-tronから始まる新たなBEV体験

今回試乗した「Q6 e-tron Quattro advanced」。ワインディングロードの走りはスポーツカー級で、雨の路面でもクワトロ4WDはまったく気にせず走ることができた。
アウディがBEV戦略を本格化させてから、早くも5年が経つ。 2020年の初代e-tron スポーツバック/e-tron SUVから始まり、GTやQ4、Q8とバリエーションを拡充してきたe-tronシリーズ。初代モデルがチャデモの50kW急速充電や300km台(50クワトロ)の航続距離でスタートしたことを思えば、このところのBEVの進化はめざましい。
そんな中で登場したのが、今回試乗したQ6 e-tronだ。アウディとポルシェが共同開発し、マカンエレクトリックで先に世に出た新世代のBEV専用アーキテクチャーPPE(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)を初採用したアウディBEVの「第2章」を告げるモデルである。
従来のe-tronシリーズと比べて、モーターや電子制御システムはコンパクトかつ高効率に進化。バッテリー容量は100kWh、最大航続距離は644km(Q6 e-tron Quattro advanced・WLTCモード)を誇る。800Vアーキテクチャーにより、最大270kWの高速充電にも対応する。
今ではアウディのディーラー拠点には125カ所で急速充電器が整備され、さらに専用の充電施設「アウディチャージングハブ」も開設されるなど、インフラ面の強化も日々進んでいる。
そんなQ6 e-tron Quattroで梅雨空の中、約400kmのショートトリップを実施した。