安全&環境性能も、抜かりなし!

レーダークルーズコントロールを使って高速道路をクルージング。先行車の追従や加速も違和感なく機能する。
また、三菱のお家芸である4輪制御技術〝S-AWC〞は、この新型アウトランダーにもオプションで用意されている。今回の試乗では、高速道路でのレーンチェンジで車体のフラツキを抑えるように作動していた。S-AWCのサポートによって、背の低いセダンのようなスッキリとしたレーンチェンジ時の挙動を味わうことができた。
また、新型アウトランダーの大きな売りのひとつ〝eアシスト〞は衝突軽減自動ブレーキだけでなく、先行車への追従機能も備える。操作方法はスバルのアイサイトとほぼ同じ。作動中に加速する先行車を追従する際の加速感は唐突ではなくゆったりとしており、初めて利用する人も使いこなしやすいだろう。
環境性能については、アイドリングストップシステム〝AS & G(オートストップ & ゴー)〞、スロットルの開度やエアコンを制御して燃費の向上を図る〝ECOモードスイッチ〞を備え、4WD車でもJC08モードで14.4km/Lとクラストップレベルの省燃費性能を誇る。
継ぎ目を減らしてスッキリとさせ、上質を狙ったインパネなど、インテリアはややコンサバな印象。ただ、奇をてらわない落ち着いたデザインで、幅広い人に支持されるだろう。3列目シートはワンタッチで簡単に床下に収納できるように改良され、シート自体の幅も広がった。荷室と座席の両面において3列目シートの使い勝手は向上していた。
新型アウトランダーを試乗しての率直な印象は、ブレがないということだ。開発のテーマとして掲げた「上質」「安全」「環境」の3つが、しっかりと貫かれていた。このあとには、プラグインハイブリッド車も控えている。新型アウトランダーは、三菱の〝環境コンシャス〞な一面を強く感じさせるクルマに生まれ変わっていた。

写真はオプションの木目調インパネ&ドアトリムオーナメントパネルを装着したインテリア。インパネは継ぎ目を極力減らしている。
三菱 アウトランダー 24Gナビパッケージ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4655×1800×1680mm
●ホイールベース:2670mm
●車両重量:1530kg
●エンジン:直4 SOHC
●総排気量:2359cc
●最高出力:124kW(169ps)/6000rpm
●最大トルク:220Nm(22.4kgm)/4200rpm
●トランスミッション:CVT
●駆動方式:フロント横置き4WD
●燃料・タンク容量:レギュラー・60L
●JC08モード燃費:14.4km/L
●タイヤサイズ:225/55R18
●当時の車両価格(税込):310万円