今後のBEVラインナップ拡大にも期待
エクステリアデザインも細かな改善を積み上げることで全体的な印象は大きく変わった。とりわけ、従来型ではマットブラックだったホイールアーチモールをクリア塗装のブラックにしたことで洗練さが増していること、そしてオプションのボディ同色ホイールアーチモールを選択することでより都市に似合うデザインに生まれ変わったように思う。

上段にある6つの光源はデイタイムランニングライトで、ヘッドライトはその下。フロントオーナメントは自光式を採用する。
もうひとつ特徴的なデザインが6つの光源をあしらったフロントの灯火類。これがスバルのトレードマークである六連星を意識したものであることは明らか。しかも、6つの光源を2列に並べたデザインは、薄型化が進む近年のヘッドライトに無理なくおさまっていて魅力的でもある。現時点ではソルテラへの採用が決まっているだけで、そのほかのモデルへの横展開は未定だという。ここはブランドイメージを強化するためにも、全モデルにこのヘッドライトデザインを採用する方法を模索してはどうだろうか。
一方のインテリアでは大型化したセンターディスプレイを装備しているほか、エアコン操作系の一部をソフトスイッチ化したり車両カスタマイズのショートカットを採用するなど操作性を改善。さらには、従来ひとつだったワイヤレスチャージャーの数をふたつに増やし、さらにUSBタイプCのポートを4つに増設するなど使い勝手を向上させた点も注目される。

センターディスプレイは従来の12.3インチから14インチに拡大。
スバルの電動化戦略はソルテラの大幅改良にとどまらない。2026年末までにまったく新しいBEVを3モデルを投入して、来たるべき電動化時代への対応を図る計画だ。旧来からラインナップされてきたガソリン車、そして2024年末に加わったストロングハイブリッド車に共通するスバルらしい安心感と運転の楽しさ、これは生まれ変わったソルテラに継承され、そして今後拡大する新たなBEVでさらに深化していくことだろう。スバルの今後に注目したい。