満タン1000km超!新世代スバルの航続性能

試乗車はアイサイトXが搭載された最上級モデル、プレミアムS:HEV EX。街中はもちろん、高速道路でもストロングハイブリッドならではのエンジン+モーターの余裕ある走りで、快適なロングドライブを実現してくれた。
クルマ好きの多くは「長距離ドライブが好き」、あるいは「長時間の運転も苦にならない」ことだろう。かくいう私もそのひとりで、休みが取れれば、北へ南へと大移動することもしばしば。年末年始や長期休暇の帰省も含め、同じような経験を持つ方は多いに違いない。
昨今、クルマでの移動は格段に楽になった気がする。クルマ自体の性能向上や各機能の進化はもちろん、ADAS(先進運転支援システム)の充実によって、1日500km程度の移動はもはや容易だ。さらにフルハイブリッドや低燃費モデルでは「満タンで1000km走行」できることも決して珍しくなく、首都圏の渋滞さえ避けられれば、ロングドライブのしやすさは大きく進化していると言える。
その代表例とも言えるのが、スバル クロストレックの「S:HEV(ストロングハイブリッド)」だ。スバル初のフルハイブリッド搭載車として2024年末にデビュー、そして2025年には新型フォレスターにも搭載されて、ラインナップを拡充した。

パワートレーンは2.5L水平対向4気筒エンジンとモーターという組み合わせ。同じユニットを積むフォレスターS:HEVより車両重量が約100kg軽いクロストレックS:HEVは、街中も軽快な走りで、バランスの良さが光る。
S:HEV最大の魅力は何と言っても「足の長さ」。かつてスバル唯一の弱点ともされた燃費性能が大きく向上し、WLTCモード燃費は18.9km/L、燃料タンク容量63L(レギュラーガソリン)と合わせれば理論上は1000km超の航続距離を実現する。
今回の企画では、東京から取材先の大阪市にある「大阪スバル城東店」を目指した。およそ往復1000km超の行程だ。Motor Magazine誌やWebモーターマガジンでもS:HEVの走りの良さはすでに紹介してきたが、長距離企画はこれが初めて。スタートは恵比寿のスバル本社からだった。