一般的にディーゼル仕様はガソリン仕様と比較すれば高価だという印象もあるが、ゴルフ8.5のTDIアクティブアドバンスは1.5Lガソリン仕様のゴルフ eTSI Rラインとほぼ同じ価格帯。そのなかで新型のTDIにどんな新たな価値があるのだろうか。(Motor Magazine 2025年6月号より/文:河村康彦、写真:永元秀和)

従来の方が良かった・・・そう思う部分もあるが

さまざまな理由から、あらゆる品目の価格上昇が続いている昨今。自動車も例外ではなく、「装備の充実」というフレーズとセットになっていたかつての価格改定も、今ではちょっとした隙に値段だけが10万円単位で上がっているようなことも珍しくない状況だ。

そこで、ここに紹介するのはそんな時代になっても500万円を下まわるプライスタグを提げた価値あるモデル。比較的手頃でありながら、輸入車ならではと言える個性も満喫できる代表の1台として選んだのが、際立った知名度を持ちながらもディーゼルエンジンを搭載するなど固有の特徴を備えた「ゴルフ TDI」である。

今回選んだのは、4つのグレード編成の中間に設定された「アクティブアドバンス」。3ゾーン式エアコンやヘッドアップディスプレイ、高解像度照射を行うマトリックスヘッドライトやナビゲーション機能付きのインフォテインメントシステムなど実用十分以上のアイテムを標準装備とする推奨グレードと言えそうな存在だ。

画像: 12.9インチに拡大したセンターディスプレイの使い勝手の良さは大きなポイント。「Hello, IDA(アイダ)」の呼びかけで起動する音声認識の高性能ぶりがスゴく、目的地設定でとある建物の長ったらしい名称を言ってみると、間違いなく聞き当てたことに驚いた。

12.9インチに拡大したセンターディスプレイの使い勝手の良さは大きなポイント。「Hello, IDA(アイダ)」の呼びかけで起動する音声認識の高性能ぶりがスゴく、目的地設定でとある建物の長ったらしい名称を言ってみると、間違いなく聞き当てたことに驚いた。

マイナーチェンジ前のモデルに対しフロントグリル中央部の「VW」エンブレムにイルミネーション機能が加えられたり、テールランプのグラフィックが変更された程度と、エクステリアデザインの変更は最小限。一方のインテリアでは、ダッシュボード中央のタッチ式ディスプレイが大型化されるとともにインフォテインメントシステムを刷新、空調やオーディオの操作系も改良などとリファインが施されているが、やはりその見た目は従来型の延長線上にある。

ただし、このインテリアにおけるリファインは大きな実利をともなっていて、夜間に空調の温度調整を行いたい場合にはもう手探りで操作する必要はなくなったし、従来型では不可能だった音声によるヘッドアップディスプレイのON/OFF操作なども受け付けてくれるようになった。

それでも欲を言うならば、いまひとつ操作ロジックのわかりにくいプッシュ式のライトスイッチを、回してヘッドライト点灯、引いてリアフォグ点灯・・・と、機能的に秀逸でブラインド操作もできてしまう、かつてのダイヤル式に戻して欲しかったとは思う。

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