一般的にディーゼル仕様はガソリン仕様と比較すれば高価だという印象もあるが、ゴルフ8.5のTDIアクティブアドバンスは1.5Lガソリン仕様のゴルフ eTSI Rラインとほぼ同じ価格帯。そのなかで新型のTDIにどんな新たな価値があるのだろうか。(Motor Magazine 2025年6月号より/文:河村康彦、写真:永元秀和)

2Lディーゼルターボと7速DCTとの親和性

センターコンソール上のスイッチを押して2L直4のターボ付きディーゼルエンジンが目覚めると、ディーゼル特有のノイズが耳に届く。ただし、そのボリュームは決して大きくはなく、とくにこもるような音質でもないので不快感は伴わない。

組み合わされるのはフォルクスワーゲンが「DSG」と呼称する7速DCTだが、この種のトランスミッションが苦手にしがちといわれる微低速領域でも変速はスムーズで、ギクシャク感はない。そのうえでもちろん、断続のないシームレスな加速感が大きな魅力になっている。

画像: ゴルフ8.5への進化でID.4のテールランプのように平面的なデザインを、またクリアテールレンズを採用してシャープな印象を強めている。

ゴルフ8.5への進化でID.4のテールランプのように平面的なデザインを、またクリアテールレンズを採用してシャープな印象を強めている。

速度にかかわらず路面とのコンタクト感が濃厚なのは、フォルクスワーゲン車に共通する美点。サスペンションは良く動いていると実感できる一方で、路面の凹凸に対するタイヤの当たり感はやや硬め。ここから察するに、専用のエクステリアデザイン採用と相まって1インチ大径のタイヤを履くことによるスポーティな見た目に捨て難い魅力があるものの、専用スポーツサスペンションを採用することもあって「Rライン」グレードの乗り味はよりハードなものになる可能性は考えられる。

ディーゼルモデルはクルージングが得意科目と評されることが多いが、なるほどこのモデルでも軽いアクセルペダルの踏み込みでトルクがグンと上乗せされ、キックダウンに頼ることなくクルージングギアのままで確実に速度を高めてくれる走りのテイストがTDIグレードならでは。

そのうえで、高速道路上を流れに任せて走っていれば、燃費計の表示はたびたび25km/L超を示し、結果として1タンクでの航続距離は1000kmの大台を楽に超えてくる。

画像: 渋滞のように、低速域での繰り返すストップ&ゴーでもスムーズさを見せるパワートレーン。

渋滞のように、低速域での繰り返すストップ&ゴーでもスムーズさを見せるパワートレーン。

こうした走りのキャラクターが自身の使い方にマッチするユーザーにとって、まさにこれこそがベストな相棒と納得に違いない。

フォルクスワーゲン ゴルフ TDI アクティブ アドバンス 主要諸元

●全長×全幅×全高:4295×1790×1475mm
●ホイールベース:2620mm
●車両重量:1430kg
●エンジン:直4DOHCディーゼルターボ
●総排気量:1968cc
●最高出力:110kW(150ps)/3000-4200rpm
●最大トルク:360Nm/1600-2750rpm
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:FF
●燃料・タンク容量:軽油・51L
●WLTCモード燃費:20.8km/L
●タイヤサイズ:225/45R17

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