実際に寝てわかった完成度。フォレスターはどこまで快適なのか

後席シートバックを倒せば車中泊も可能な大容量の空間が広がる。後席を使用する際は、オプションのユーティリティバーとカーゴボードシェルフボードを使うことで荷室を二段活用できる。
身長約180cmの私の場合、前席を少し前に出すか倒すことで足を伸ばして横になれる。横幅は1m強あるので、ふたりでの就寝も現実的だ。リアシートバックエクステンションで段差を埋め、専用マットを敷くと、寝心地は想像以上に良い。頭側と足側で硬さを変えたマットの工夫も効いている。
そして使って初めてありがたみを感じたのが、カーゴサイドストレージだ。スマートフォンやメガネなど、就寝前に使っていた小物を収めるのにちょうどいい場所にある。こうした細かな気配りが、実際の使い勝手を大きく左右する(普段寝るときにはセンターコンソールボックスの上にスマートフォンを置いたりするのだが、知らないうちに滑って隙間に落ちていたりする)。
スペースは十分なので、これに毛布や寝袋を組み合わせれば快適に宿泊ができる。かつて2ドアクーペで無理やり車中泊をした経験と比べれば、その差は歴然だ。
「これならホテルはいらない・・・」と言い切るのはさすがに言い過ぎだが、少なくとも「クルマで泊まる」という選択肢が現実的なものになる。SUVが支持される理由のひとつは、こうした「いざというときに使える」機能性の高さにあるのかもしれない。
今回使用したマットレスやウインドウシェードはすべて荷室に収まるように収納できるのも専用設計ならではのポイントだ。
こうして実際に使ってみると、自然といろんなイメージが湧いてくる。たとえばたくさんのキャンプ道具を積んで出かける休日も良いなと。残念ながらそれはまだ実現していないが、きっとフォレスターなら、その一歩は確実に近い。
フォレスター車中泊仕様アイテムリスト
アドベンチャースタイルパッケージ(フロントグリル/ランプサイドプロテクター/ボディサイドプロテクター/ルーフエッジプロテクター):20万8340円/山デカールリア(赤城山):9000円/車中泊マット:3万3500円/リヤシートバックエクステンション:3万5000円/ユーティリティフック(カーゴサイド用)2個セット:1900円/カーゴサイドストレージ:1万5000円/カーゴシェルフボード:2万円/ユーティリティバー:6000円/カーゴベンチシート:1万9000円/ウィンドウシェード(1台8枚セット)4万2000円
フォレスター Xブレイク S:HEV EX 主要諸元
●全長×全幅×全高:4655×1830×1730mm
●ホイールベース:2670mm
●車両重量:1740kg
●エンジン:直4 DOHC+2モーター(駆動用+発電用)
●総排気量:2498cc
●最高出力:118kW(160ps)/5600rpm
●最大トルク:209Nm/4000-4400rpm
●モーター最高出力:88kW(119.6ps)
●モーター最大トルク:270Nm
●トランスミッション:無段変速
●駆動方式:機械式4WD
●燃料・タンク容量:レギュラー・63L
●WLTCモード燃費:18.8km/L
●タイヤサイズ:225/55R18
●車両価格(税込):447万7000円



