2020年11月19日にマイナーチェンジとなったレクサスのフラッグシップセダンであるLS。現行型は2017年に発表された5代目で、上質な走りはすでに定評がある。その上、今回どのような改良が施されたのか、その概要を解説するとともに、LS500h FスポーツおよびLS500 バージョン Lの試乗記をお届けする。

エクステリアはバンパー形状と新意匠のヘッドランプが特徴

今回試乗したのは「LS500h Fスポーツ」と「LS500 バージョン L」だが、まずLSの全体的な改良点を説明していこう。エクステリアの主な変更点だが、フロントバンパーの一部が意匠変更された。バンパーコーナー部に縦基調のキャラクターラインを配し、オーバーハングが短く見えるようにしてスタイルのバランスを整えている。フロントバンパー下端のメッキモールもサイドまで回り込ませ、より伸びやかさを増したことでその効果も一層高まっている。

ヘッドランプも新意匠となった。小型3眼ランプユニットとL字を際立たせたクリアランスランプの下に、ブレードスキャンAHS(アダプティブ ハイビーム システム]を搭載。厚みのあるヘッドランプ形状としたでより存在感を増した面構えとなっている。

リアコンビネーションランプ内のメッキモールもピアノブラックに変更された。ヘッドランプとの調和を図るために厚みを感じるランプ形状としたのも特徴だ。レクサスのアイデンティティであるスピンドルグリルのメッシュカラーはダークメタリックとし、従来との差別化を図っている。

今回は試乗できなかったが、新外板色として銀影(ぎんえい)ラスターを追加した。これはハイライトの美しい輝きと奥行きをもつ遺影を特徴とするシルバーで、長年開発に力を注いできたボディカラーとなっている。また、ソニックイリジウムも新色として追加されている。

画像: バンパーコーナー部に縦基調のキャラクターラインが入ったことで、オーバーハングを短く見せ、より安定感のあるスタイリングとなった。(LS500 バージョンL)

バンパーコーナー部に縦基調のキャラクターラインが入ったことで、オーバーハングを短く見せ、より安定感のあるスタイリングとなった。(LS500 バージョンL)

インテリアは、オーカー、ヘーゼルの内装色が新規設定された。オーナメントを新規設定し上質感を上げるとともに、シートヒーターとステアリングヒーターの操作画面を表示させるスイッチをセンターコンソールに追加して、操作性、機能性を上げた。

走行性能の部分では乗り心地向上と静粛性向上に力が入れられている。減衰力可変ダンパー(AVS=アダプティブ バリアブル サスペンションシステム)を採用しているが、今回は油圧制御用ソレノイドのオイル流量制御バルブの流路を拡大した。これによりさらに減衰力の可変幅を増大し、条件を選ばず操舵応答性と安定性の向上を図った。さらにランフラットタイヤの縦バネ剛性、スタビライザーバーのバネ定数の低減、シート縫い位置変更や新開発の低反発ウレタンパッド、バネ下質量の約3.5kg軽量化などで上質な乗り心地を追求している。

画像: LS500バージョンLの室内。水平基調で良好な視界を確保している。V6ツインターボを使いこなすために、10速ATをパドルシフトでで操ることも可能だ。

LS500バージョンLの室内。水平基調で良好な視界を確保している。V6ツインターボを使いこなすために、10速ATをパドルシフトでで操ることも可能だ。

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