ヨーロッパにおける小型商用車のベストセラー モデル、フィアット プロフェッショナル「デュカト」が、FCAジャパンにより日本への正規輸入が開始される。メインターゲットはキャンピングカー市場ということなので、日本のキャンピングカーのベース車として最も人気の高い、トヨタ「ハイエース」と概要を比べてみよう。

まとめ:使い方や予算で最適な1台を選びたい

画像: ジャパン キャンピングカーショー 2022の会場では、ハイエースをベースにしたキャンピングカーが数多く見られた。

ジャパン キャンピングカーショー 2022の会場では、ハイエースをベースにしたキャンピングカーが数多く見られた。

2022年2月に幕張メッセで開催されたジャパン キャンピングカーショー 2022に出展された車両を見ると、ハイエースをベースにしたモデルが数多く見られた。FCAジャパンが、この会場でデュカトの正規導入を発表したのも、多くのキャンピングカー ファンや架装業者を意識してのものだった。

個人でデュカトのキャンピングカーを購入しようとする人は少ないだろうが、かなりのキャンピングカー経験者だと思われる。おそらく、ハイエースのキャンピングカーなども使ってきて、デュカトにたどり着くのではないだろうか。

サイズ的に大きいデュカトのほうがキャンピングカーとしては余裕があるが、使用目的や使い勝手、そして保管場所などを考えると、ハイエースでも十分と思う人もいるだろう。また、キャンピングカーは使い方に合わせてカスタマイズするモデルだから、基本の車両価格だけで高いとか、お買い得とかは評価できない。使い方や予算などを考慮して、自分の理想のキャンピングカーを手に入れたいものだ。

また、デュカトはキャンピングカーだけでなく、物流やお客の送迎などといった用途のモデルも用意されている。輸送業界のイメージアップ用や、リゾートホテルの送迎用などにデュカトを使うと、ちょっとオシャレな雰囲気が漂いそうだ。(文:Webモーターマガジン編集部 篠原政明)

画像: キャンピングカーのベースだけでなく、マイクロバス的なモデルもデュカトには設定されている。

キャンピングカーのベースだけでなく、マイクロバス的なモデルもデュカトには設定されている。

■トヨタ ハイエース バン DX スーパーロング ワイド ハイルーフ 主要諸元

●全長×全幅×全高:5380×1880×2285mm
●ホイールベース:3110mm
●車両重量:2020kg
●エンジン:直4 DOHCディーゼルターボ
●総排気量:2754cc
●最高出力:111kW(151ps)/3600rpm
●最大トルク:300Nm(30.6kgm)/1000−3400rpm
●トランスミッション:6速AT
●駆動方式:RWD
●燃料・タンク容量:軽油・70L
●WLTCモード燃費:11.3km/L
●タイヤサイズ:195/80R15
●車両価格(税込):318万1000円

■フィアット プロフェッショナル デュカト L2H2 主要諸元(欧州仕様参考値)

●全長×全幅×全高:5413×2050×2524mm
●ホイールベース:3450mm
●車両重量:1975kg
●エンジン:直4 DOHCディーゼルターボ
●総排気量:2184cc
●最高出力:132kW(180hp)/3500rpm
●最大トルク:450Nm(45.9kgm)/1500-1750rpm
●トランスミッション:9速AT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:軽油・75L
●EU総合燃費:10.1km/L
●タイヤサイズ:225/75R16
●車両価格(税込):469万円〜

This article is a sponsored article by
''.