プロフィール:ともに長い歴史で日欧の商用車を代表する
![画像: ハイエース バン DX スーパーロング ワイド ハイルーフ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2022/02/17/022f87b500b858bad7148dcd018a5cd5a014884f_xlarge.jpg)
ハイエース バン DX スーパーロング ワイド ハイルーフ
ハイエースは、トヨタの1ボックス型ワゴン&バンだ。このカテゴリーでは、日本はもちろん海外でも人気を集めている。初代は1967年に誕生し、現行型は2004年に登場した5代目だ。ちなみに海外向けには2019年に6代目が登場しているが、これは日本では「グランエース」としてワゴンタイプのみが販売されている。
ハイエースのバリエーションは豊富だ。カテゴリーではバン/ワゴン/コミューター(マイクロバス)の3タイプ。ボディ形状はロング/スーパーロング、ボディ幅も標準/ワイド、ルーフも標準ルーフ/ミドルルーフ/ハイルーフがある。エンジンに関しては後述するがガソリンとディーゼルがあるから、カタログで確認すると50グレード!もラインナップされている。
![画像: キャンピングカーショーの会場で日本正規輸入が発表されたデュカト。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2022/02/17/83aaccd989ff0f638dc9e680c71903b37d764469_xlarge.jpg)
キャンピングカーショーの会場で日本正規輸入が発表されたデュカト。
いっぽう、フィアット ブランドで小型商用車を製造するフィアット プロフェッショナルが日本に送り込んだデュカトは、初代が1981年に登場し、現行型は2006年に発表された3代目だ。日本仕様ではキャンピングカーのベースとして未架装状態のスペックしか公表されていないが、標準ホイールベース/ロングホイールベース/ロングホイールベース+ハイルーフの3グレードが設定されている。
ここでは、キャンピングカーのベースとして、個々の概要を比べてみたい。そのため、ハイエースではさまざまなグレードからスペックを紹介する(ひとつのグレードではない)点は、御了承いただきたい。
サイズ:ハイエースよりひとまわり以上大きいデュカト
![画像: ハイエース バン スーパーGL ロング ワイドボディ ミドルルーフ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2022/02/17/2135e5aad7945bf8d33aced20a1e8570a6a48b1d_xlarge.jpg)
ハイエース バン スーパーGL ロング ワイドボディ ミドルルーフ
ハイエースの外寸は、全長4695〜5380×全幅1695〜1880×全高1980〜2285mm。ホイールベースは、2570〜3110mm。デュカトは、全長5413〜5998×全幅2020×全高2524〜2764mm、ホイールベースは3450〜4035mm。(デュカトの数値は欧州仕様参考値)。
明らかにデュカトのほうがひとまわり以上大きい。ハイエースのスーパーロングでもデュカトの標準ホイールベースより小さい。グランエースでも全長5330×全幅1970×全高1990mm、ホイールベースは3210mmだから、デュカトの大きさが分かろうというもの。
![画像: 標準ホイールベースでもハイエースのスーパーロングより大きいデュカト。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2022/02/17/70c8e71cae38b1401cc3cb4b64e45bb5ca084b7d_xlarge.jpg)
標準ホイールベースでもハイエースのスーパーロングより大きいデュカト。
もっとも、ハイエースは日本の街中でも扱いやすい商用車として作られたサイズだし、ヨーロッパ大陸を走りまわるためのデュカトとは、そもそものコンセプトが異なる。ハイエースをベースにしたキャンピングカーではサイズ的に物足りないという、個人ユースよりは法人ユースなどをデュカトはターゲットにしているのだろう。