強力なディーゼルエンジンと4WDシステム
このトライトン、ボディサイズや見た目のインパクトはもちろんですが、特筆すべきは、三菱の技術の結晶とも言える、強力なエンジンや独自4WDシステムによるその高い運動性能にあります。
まずパワートレーンは、新開発の2.4L直列4気筒クリーンディーゼルターボエンジンを搭載。回転数と負荷に応じてふたつのタービンを協調させる2ステージターボシステムを採用することで、全回転域で高い出力を実現しています。最高出力は204psで、最大トルクは470Nmを1500回転からフラットに発生するといいますから、大柄なトライトンでも力強く走らせることができるでしょう。
そして、各国でさまざまな用途で使われるピックアップトラックとしては欠かせない「スーパーセレクト4WD-IIシステム」による走破性の高さもポイントです。これは2代目パジェロから搭載されて進化を続けた三菱独自の4WDシステムですが、走行中にダイヤル式セレクターで4WDモードを変更することができ、センターデフによって前後に駆動力を配分するものです。
この4WDモードは、後輪駆動の「2H」、フルタイム4WDの「4H」、センターデフ直結の「4HLc」、さらにローギヤの「4LLc」から選択可能で、走行中でも100km/h以下であればダイヤル式セレクターで4WDモードを変更できます(4HLcと4LLcは停止時のみ切り替え可能)。
トライトンの4WDモードはさらに、7つのドライブモードを選ぶことができます。2Hには「ECO」、4Hには「GRAVEL(未舗装路)」「SNOW(氷雪路)」、4HLcには、「MUD(泥濘)」「SAND(砂地)」、4LLcには「ROCK(岩場)」モードが設定され、あらゆる路面で最適なドライブモードが選択可能です。
ちなみにドライブモードを「ROCK」にすれば、オフロードコースなどでモーグルと呼ばれるような難所でも、たとえタイヤが浮いた状態でも進めるほどの走破性が手に入ります。
このほかにも、左右の駆動トルクを分配するランサーエボリューション譲りの「アクティブヨーコントロール(AYC)」も搭載。トライトンの場合は、コーナー内側にある前輪に弱くブレーキをかけることで旋回性を向上させ、後輪にブレーキ制御式のアクティブLSDも組み合わせることで、グリップ力を高め、トライトンほどの大柄なボディであっても意のままに操れる走行性能を実現しています。